梶川 敦子(著)
四六判 256ページ 並製
定価 2000円+税
ISBN978-4-7872-9282-7 C0095
書店発売予定日 2026年01月26日 登録日 2025年11月21日
焼け跡の陋屋に仙居する易者を描く長篇小説、師事した芹沢光治良の文学を読み解く論集と芹沢に捧げる自伝的長篇小説、さらには『易経』を精読した講義を出版してきた敬虔なキリスト者が、戦前―戦中―戦後の102年を生き抜いた軌跡を生き生きと描く自叙伝。
懐かしい父母ときょうだい、寛大だった夫、恩師の作家・芹沢光治良、ふとしたきっかけで知った『易経』。
敬虔なクリスチャンとしてマリア像を心の支えに、太平洋戦争と戦後の大混乱のなか、数奇な運命を持ち前のポジティブ志向で精いっぱい生きてきた102年を語る。
読書好きの少女を文学の世界に導いた芹沢光治良の知られざる側面を語り、古代中国で生まれた陰と陽を基本にする思想『易経』の「善も悪も、幸運も不運も、完成も未完成も繰り返し現れる」と説く「生きるヒント」との関わり、周囲のさまざまな人間模様をつづる。
西洋の愛の教え『聖書』と東洋の知の教え『易経』――2つの偉大な書物を心の糧に、102年の歳月を生き抜いてきた著者が人生経験を振り返り、みずみずしい感性をもちつづけてたどり着いた現在の境地を語る。
はじめに
第1章 「変わった子」の幼年時代と学校生活
震災の記憶
牛込の一族の家
母の生家
突然の引っ越し
下落合の西洋館
ママと周囲の人々
ママの死
ひとり遊び
父親との生活
大好きなパパ
小学校に行く
おかわいそうな子
ママのマリアさま
学校からの帰り道
父親の葛藤
二番目の母
家族の当惑
姉の家出
父親の決断
二番目の母との別れ
次の母親
阿佐ヶ谷の家
フランス語の特別授業
生まれた自信
さわやのこと
ままごと道具とご本
第2章 家族の暮らしと多感な少女時代
妹の誕生
姉の事件と引っ越し
中野桃園町の家
級長さんのお友達
二人の妹
三番目の母
一家団欒
二・二六事件
高円寺一丁目の家
結核にかかる
母のカンシャク
部屋割りの功罪
姉の不在
父母の言い争い
ママの納骨
ねえやたちの夜逃げ
服を作る
姉の転地
復学と揮発油事件
アツコの家出
第3章 戦時下の日々と母になるまで
東京高等学校に就職
小説を書く
食堂のおばさん
司書のお仕事
同僚の人々
四国への旅
母親の秘密
職場に戻る
留守番と助手のお仕事
アツコのお見合い
空襲
焼け野原
焼け跡での生活
「もうすぐ終わるよ」
終戦
吉祥寺に移る
『戦争と平和』
姉の帰京とアツコの結婚
アツコの出産
下高井戸への転居
突然の知らせ
姉の死
鎌倉への転居と神経衰弱
六畳一間の社宅生活
等々力での新生活
想定外の落ち
第4章 嫁としての仕事、そして『易経』と宗教
A女史のこと
小姑の勘当と姑の死
心身の不調と悩み
『易経』を学ぶ
『易経』をあきらめる
プロテスタントとの出合い
芹沢先生と天理教
夫の長姉の出現
父が病に倒れる
父の死と姉の恋の思い出
高度成長と舅の引退
おとろえていく舅
舅のお世話の苦労話
老人施設への入所
夫の受勲といろいろな年の取り方
舅の死とアツコの小悪事
舅との長い付き合い
夫の家の話
第5章 文学への思いとアツコの探究
夫の成功とふたたびの受勲
戦下の青春を振り返る
半信半疑の平和の日々
美と信仰の探求
群像新人文学賞に入選
椎名麟三の集会へ
A女史との対立と別れ
芹沢先生と椎名さん
芹沢先生の信仰とアツコの魂の根っこ
あらためて『易経』を考える
椎名さんの文学の勉強会
夫の闘病とアツコの祈り
夫の洗礼
夫の最期
夫の臨終とお葬式
夫の仕事と易者アツコ
卦を立てることの難しさと赤丸の晩年
芹沢先生との最後の面会
芹沢先生の訃報
アツコの心の祈りと重なる別れ
孤独と救いと人の一生
おわりに
歴史修正主義とサブカルチャー書店発売日
田原俊彦論書店発売日
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