社会一般
江本 紫織(著)
四六判 230ページ 上製 定価 3600円+税 ISBN978-4-7872-7490-8 C0072
書店発売予定日 2026年11月19日 登録日 2026年10月14日
スマートフォンの普及によって、私たちはこれまでにも増して、毎日大量の写真を目にしている。自分で撮影した写真をSNSを通じて発信する。ECサイトで広告写真を見てモノを購入する。旅行先を写真を見て選ぶ――。 あるときは写真を凝視し、あるときはすばやくスワイプして流し見る。いま、私たちは、写真をどのように見てそこにある現実を理解し、その現実を信じているのか。加工・修正された写真の背後に、様々な事実や出来事があることをなぜイメージできるのか。 「Instagram」の写真とハッシュタグ、35年ものあいだ新宿を定点観測した写真、月面写真などの多様な事例を紹介しながら、「写真を見る」という経験の多層性を写真理論を駆使して分析する。写真を通じて私たちのなかで複数の現実が重ね合わされ、一つの「現実」が立ち上がる瞬間、すなわちイメージがつくられる瞬間を捉えようとする写真論の新たな地平。 【目次】 はじめに 第1章 揺り動かされる写真 1 「ニューヨーク」の自由の女神像 2 写真=事実・真実 3 「理想」の写真 4 揺らぐ「理想」 5 見方を定める・覆す 第2章 写真が生み出すイメージ 1 写真とイメージ 2 写真が伝えるもの=視覚情報 3 イメージを形づくるもの 4 SNS写真とイメージの対象 第3章 イメージの時間性・空間性 1 写真の時間性・空間性 2 二つの時間・空間軸とその結合 3 イメージの時間性 4 イメージの空間性 第4章 写真の裏側/イメージの作り手 1 撮影対象・写真・イメージの関係性 2 写真の裏側にある現実 3 情報の関連付けとイメージの関係 4 イメージと現実の関係 第5章 現実をつなぐ写真 1 プロセスとしての「写真」 2 均衡状態としての写真性 3 結節点としての写真 おわりに