宝塚イズム52 特集　永久輝・鳳月・朝美・暁・桜木、新体制の輝き

芸術

薮下 哲司（編著） /　橘 涼香（編著）

A5判 　164ページ　並製
定価　1800円＋税
ISBN978-4-7872-7481-6　C0374
在庫あり

書店発売日　2025年12月12日
登録日　2025年10月29日

紹介

2025年8月に星組トップスター礼真琴が退団した。これにより怒濤のトップ退団ラッシュが一区切りして、現在の宝塚は各組がすべて新体制に移行している。

今号の特集では、各組の新体制を総力検証する。永久輝・鳳月・朝美・暁・桜木という新トップたちの圧巻の実力とオーラ、トップコンビの魅力、トップと2番手のバディ、組ごとの展望を多角的に描き出す。また、各組の「推しの生徒」アンケートも実施。「私の贔屓の生徒」を語り尽くす。

礼真琴の退団公演『阿修羅城の瞳』の公演評、注目作『悪魔城ドラキュラ』や『GUYS AND DOLLS』などの公演評、新人公演やOG公演の連載、OGロングインタビューもさらに充実。創立112周年に向けて躍動する宝塚歌劇のきらめきをまるごと一冊に収める。

目次

特集　永久輝・鳳月・朝美・暁・桜木、新体制の輝き
　はじめに　宝塚歌劇百十二年への新たな旅立ち　薮下哲司
　各組新トップ体制の魅力、徹底検証！　橘 涼香
　個性豊かな花を咲かせる新人公演主演男役たち――新体制の花組がみせる絶景　増田のぞみ
　月組新体制への期待　岩本 拓
　朝美絢の美貌は、何者にでもなれる“役者の器”　七島周子
　輝け！　踊る一番星――新生星組のスタートに寄せて　伊藤 愛
　宙組に寄せる応援歌　木谷富士子

各組の推しを語る！アンケート

公演評2025・5―26・1
　花組『悪魔城ドラキュラ』『愛, Love Revue!』
　　二つのファンタジーワールド――よみがえる夏のファミリーランド　瀧尻浩士
　　永久輝・星空コンビの充実を楽しむ二作品　伊藤 愛

　月組『GUYS AND DOLLS』
　　二〇二五年の『GUYS AND DOLLS』、超時代の神話化に向けた試み　瀧尻浩士
　　シン・宝塚版『GUYS AND DOLLS』　岩本 拓

　雪組『ROBIN THE HERO』『オーヴァチュア!』
　　あたたかい「男（役）らしさ」――現代社会と宝塚に送るエール　七島周子
　　王道、だけど何でもありな中世ファンタジー　大宮高史

　星組『阿修羅城の瞳』『エスペラント！』
　　宝塚の美が映す新時代のラブストーリー　伊藤 愛
　　礼真琴が遺した無二のレガシー――劇団☆新感線との熱狂コラボと幸福感あふれるレビュー　大宮高史

　宙組『PRINCE OF LEGEND』『BAYSIDE STAR』
　　新生宙組祝祭エンターテインメント　薮下哲司

　対談　新たなスターの台頭が際立った半年間　二〇二五年五―十月の外箱公演　薮下哲司／橘 涼香

新人公演評2025・5―10
　特色ある演目をいま期待の新進演出家たちが仕上げてきている――宝塚大劇場篇　村上ユウコ
　難しい作品にチャレンジする若手スターの情熱――東京宝塚劇場篇　橘 涼香

OG公演評2025・5―11
　タイトルロール&ヒロインを宝塚OGが飾るゴージャスな作品群――関東篇　橘 涼香
　『エリザベート』イヤー到来――関西篇　薮下哲司

OGロングインタビュー
柚香光――宝塚で培ったものと新たな舞台での発見を糧に、どんどん前に進んでいきたい　聞き手／橘 涼香

著者プロフィル

薮下 哲司（ヤブシタ テツジ）

映画・演劇評論家、元スポーツニッポン新聞社特別委員、元甲南女子大学非常勤講師。毎日文化センター宝塚講座担当、大阪府高齢者大学校講師。著書に『宝塚歌劇支局1』『宝塚歌劇支局2』『宝塚伝説2001』（いずれも青弓社）ほか。宝塚歌劇コラム（「神戸新聞」朝刊、隔月第四木曜日）を連載中。ブログ「薮下哲司の宝塚歌劇支局プラス」（https://ameblo.jp/takarazukakagekishikyoku/）。

橘 涼香（タチバナ スズカ）

演劇評論家。国際演劇評論家協会日本センター会員。演劇専門誌「えんぶ」、ウェブ「情報☆キック」、シアター情報誌「カンフェティ」などで活動中。著書に『タカラヅカレビュー！』（青弓社）。

上記内容は本書刊行時のものです。