田中 マリコ(著)
四六判 224ページ 並製 定価 1600円+税 ISBN978-4-7872-7145-7 C0074 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2001年11月 書店発売日 2001年11月16日 登録日 2010年02月18日
人形が所作をして義太夫が物語を語る。人情ものや軍記もの、近松作品の数々……。生身の人間よりも生き生きとした人形の魅力から文楽の歴史、作品紹介や太夫の第一人者への聞き書き、歌舞伎との比較など、初心者が古典芸能に親しむための最適の入門書。
前口上第一章 さて文楽とは 其の一 文楽スタイル 其の二 昔の文楽スタイル 其の三 義太夫とはなんなんだ 其の四 義太夫とは大阪弁である 其の五 あの義太夫のあの独特のメロディとは…… 其の六 楽器と舞踊の変遷 其の七 琵琶法師とは 其の八 なんてたってアイドル阿国と、ソングライター小野お通 其の九 日本初のコミケ本『浄瑠璃姫十二段草子』 其の十 ニューミュージックにつきものは弦楽器 其の十一 西宮の傀儡師 其の十二 こうして初期人形浄瑠璃セッションは生まれた 其の十三 浄瑠璃界のジーザス・クライスト、竹本義太夫第二章 文楽は日本のサグラダ・ファミリアだ〜っ 其の一 日本のシェイクスピア・近松門左衛門──ほな、シェイクスピアは、イギリスの近松門左衛門と呼ぶべきではないか 其の二 『サラダ記念日』的『曾根崎心中』 其の三 近松さん、その皮膜の間の心 其の四 師・宇治加賀掾の逆襲──ラスト・コジョウルリスト 其の五 ライバル、豊竹座の出現──人形造作、発明合戦記 其の六 トラブルメーカー吉田文三郎 其の七 人形浄瑠璃の黄金期──日本三大時代物 其の八 並木宗輔──文楽史の隠れた実力者 其の九 江戸期人形浄瑠璃の落日 其の十 なぜに文楽というのか 其の十一 松竹時代の文楽──ウエスト・サイド・文楽物語 其の十二 祝・国立文楽劇場──義太夫はどこへいった第三章 人形アラモード 其の一 人形の首には、それぞれ名前がある 其の二 伝説の人形師・大江巳之助 其の三 人形遣いは、布による人体の瞬間彫刻家 其の四 左遣い。それは誰の差し金か〜
青弓社
品切れ・重版未定