社会一般
南田 勝也(著)
A5判 260ページ 並製 定価 2600円+税 ISBN978-4-7872-3569-5 C0036
書店発売予定日 2026年02月18日 登録日 2025年12月18日
25年の時を経て、ポピュラー音楽研究の金字塔『ロックミュージックの社会学』を1.5倍以上加筆してリマスターする決定版! ロックの価値観の3つの大系――支配圏・中央圏を否定する〈アウトサイド〉指標、純粋芸術に挑戦する〈アート〉指標、ポピュラリティを獲得していく〈エンターテインメント〉指標。これらが文化としての正統性をめぐって牽引しあいながら築くロック〈場〉に入り込んで、ロックに仮託されている超越・反抗・逸脱の社会的構造を検証する。 まず、錯綜したロックイメージを、社会学の手法で整理し分析する。特にピエール・ブルデューの議論に即して論じることを通して、ロックの歴史が作り上げられていくプロセスを俯瞰する。さらに、ある種の欠乏感やコンプレックスを背負いながら独自に展開してきた20世紀のロック史を、理論的モチーフと概念装置から論述する。 【目次】 まえがき 第1章 ロックミュージックの三つの指標 1 〈アウトサイド〉指標 2 〈アート〉指標 3 〈エンターテインメント〉指標 第2章 ロック〈場〉の理論 1 ロックをめぐる〈場〉の形成 2 ロック〈場〉の力学 第3章 ロック〈場〉の展開 1 成熟し洗練化するロック 2 パンクロックの主張 3 ポップ化するロック 4 ポピュラー音楽への拡張 第4章 日本のロック──一九六〇年代 1 ビートルズ来日とグループサウンズ 2 アングラフォーク 3 ロックかフォークか 4 日本のロックの指標 第5章 日本のロック──一九七〇年代 1 第三回全日本フォークジャンボリー 2 すべてがニューミュージックへ 3 一方のロック 第6章 日本のロック──一九八〇年代 1 インディーズ 2 メジャーへ 3 バンドブーム 終 章 日本のロック──一九九〇年代 1 ロック亡きあと 2 一九九五年以降 あとがき