青弓社ライブラリー 83
社会一般
黄菊英(著) / 長谷 正人(著) / 太田 省一(著)
四六判 184ページ 並製 定価 1600円+税 ISBN978-4-7872-3376-9 C0336 在庫あり
奥付の初版発行年月 2014年07月 書店発売日 2014年07月20日 登録日 2014年06月27日
いまテレビは無数の問いかけと答え=クイズであふれている。啓蒙・娯楽・見せ物化というクイズの特性がテレビを覆い尽くし、情報の提示そのものがイベント化している現状を、韓国の留学生が具体的な番組を取り上げながら読み解く「テレビの文化人類学」。
クイズ化するテレビ 黄菊英 序章 テレビとクイズのはざまで 第1章 クイズと「啓蒙」 1 カルチュラル・リテラシーの共有 2 知的欲求への刺激 3 「仮想の教室」の生成 第2章 クイズと「娯楽」 1 「同時刻性」と時間的体験 2 時間との戦いによる緊迫感の演出 3 「間」の強調とサスペンス 第3章 クイズと「見せ物化」 1 出演者のキャラクター化 2 情報の「演出」 第4章 遍在する「クイズ性」 1 ニュース番組の「クイズ性」 2 ランキング番組の「クイズ性」 3 ワンテーマのクイズで展開する番組 第5章 自己PRへ向かう「クイズ性」 1 CMの「クイズ性」 2 番組予告の「クイズ性」 終章 クイズ化するテレビ 参考文献 補論 クイズ番組とテレビにとって「正解」とは何か――一九六〇年代から八〇年代の番組を事例に 太田省一 1 高校生大会から見えてくるもの――『クイズグランプリ』 2 クイズには運の味方が必要――『アメリカ横断ウルトラクイズ』 3 クイズ番組的タレント論――戦後大衆社会とクイズ 4 二分する正解――『クイズダービー』 5 「正解」という制度の可視化――『クイズ一〇〇人に聞きました』からダウンタウンへ 6 情報という「正解」――『ズームイン!!朝!』とその後 解題 テレビの文化人類学 長谷正人 1 異文化体験としてのテレビ 2 テレビの文化人類学 3 占領軍と日本のクイズ文化 4 ゲームとしてのクイズ/儀礼としてのクイズ 5 オルタナティブなクイズの可能性 あとがき 黄菊英
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