青弓社ライブラリー 52
社会一般
谷本 奈穂(著)
四六判 248ページ 並製 定価 1600円+税 ISBN978-4-7872-3284-7 C0336 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2008年04月 書店発売日 2008年04月23日 登録日 2010年02月18日
アプローチの仕方や別れの理由などの視点から、結婚や別れの決断を先送りし曖昧な関係性を享受して遊戯的な恋愛に自閉する若者たちを浮き彫りにする。恋愛=結婚という規範を支えたロマンティック・ラブの変容を見定め、恋愛を追求する欲望の臨界点を探る。
序章 恋愛の社会的物語──テーマと方法論 1 テーマとしての恋愛 2 恋愛の機能/装飾 3 方法論について 第1章 恋愛の死と再生──恋愛物語の転回 1 恋愛言説の特徴 2 「恋愛」の死――近代的恋愛の衰退 3 「恋愛」の再生――現代的恋愛の誕生 4 「恋愛」の死と再生 第2章 ロマンティック・ラブ──永遠を誓う真面目な恋愛 1 恋愛と結婚 2 ロマンティック・ラブ先行研究 3 メディア上のロマンティック・ラブ 4 真面目なロマンティック・ラブ 第3章 遊び──生の未決定性を快楽にする形式 1 複数の恋心 2 理論的研究における恋愛──他者を求め、アイデンティティを保証する関係 3 言説における恋愛――未確定な関係、遊びの関係 4 未決定な運動として 第4章 魅力ある異性 1 異性の魅力 2 男は男らしく、女は女らしく 3 感覚の類似 4 二人自閉 第5章 アプローチ 1 男性から女性へのアプローチ行動 2 男性から女性へのアプローチの言葉 3 女性から男性へのアプローチ行動 4 女性から男性へのアプローチの言葉 5 共通する曖昧さと演出 第6章別れの理由 1 別れの研究 2 別れの理由――「相手」「性格」「不一致」 3 「性格の一致」の背景 4 別れの理由の違い 5 結婚の恋愛化 終章 恋愛という遊び 1 先送りと遊び 2 言説の特徴と社会背景 3 ゼイタクな消費 4 遊びとしての恋愛 あとがき
品切れ・重版未定