八岩 まどか(著)
四六判 232ページ 並製 定価 1600円+税 ISBN978-4-7872-3195-6 C0039 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2002年01月 書店発売日 2002年01月22日 登録日 2010年02月18日
年間延べ1億人以上が利用する温泉好きの私たちが丸裸にされるウンチク本。縄文の遺跡から出発し、平安貴族のバカンス、戦国武将が刀傷を治療、江戸城に運ばれた温泉の湯、湯女の悲劇、戦争のための温泉研究とは?、そして現代温泉事情までの温泉学入門書。
はじめに 第1章 上代の人々と温泉 1 縄文人も温泉好き? 2 『風土記』にあらわれた温泉 3 半年がかりの温泉行幸 4 平安貴族のバカンス 5 入浴への意識の変化 第2章 武士の台頭と温泉利用の広がり 1 温泉で傷を治す 2 外の世界への興味 3 戦国武将の温泉活用法 4 共同の湯から個人の湯へ 第3章 神の領域から学問の領域へ 1 宗教と医学が未分化の時代 2 古方医学への回帰 3 江戸時代のプラグマティストたち 4 十六年かけた化学分析 第4章 旅ゆけば湯の香り 1 江戸城に運ばれた温泉の湯 2 サラリーマン武士のストレス解消法 3 遊び七分に信心三分 4 湯宿も世につれ旅につれ 5 湯女たちの悲劇 6 湯船を独占する 7 藩の命運をかけた温泉開発 8 湯をめぐる争い 9 勤皇の志士が集った温泉 10 海外に紹介された日本の温泉 第5章 人間の力を超える自然への畏れ 1 温泉神の不存在 2 温泉を発見したのは誰? 3 温泉をめぐるタブー 4 温泉を祀る巫女 5 蛇の象徴 6 毛の生える温泉 第6章 文明開化と戦争と 1 温泉にもざんぎり頭の風が吹く 2 一攫千金を夢みて 3 ロシア兵捕虜とのロマンスもあったが…… 4 混浴禁止への動き 5 戦争と一体となった温泉研究 第7草 温泉地も個性化の時代へ 1 一泊二食宴会型温泉が大はやり 2 若い女性をとらえた露天風呂 3 湯に入るばかりが温泉じやない 4 温泉をめぐる複雑な権利 5 健康と癒しを求めて 参考文献 おわりに
青弓社
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