社会一般
本田 和子(著)
A5判 212ページ 並製 定価 3400円+税 ISBN978-4-7872-2108-7 C0021
書店発売予定日 2026年01月26日 登録日 2025年11月20日
長い髪を風になびかせて颯爽と自転車をこぐ海老茶袴の少女。明治期の欧化政策による高等女学校という社会装置・近代化装置に組み込まれた少女たち=女学生は、明治期以降に何者として存在し、社会からどのようなまなざしを浴びながら時代のヒロインになっていったのか。 装いや小説・少女雑誌での表象などを手がかりに、「異文化としての女子」として時代を彩り、近代化の象徴になっていった女学生の誕生と系譜をたどる記念碑的労作。 なお、本書は2012年に出版した『女学生の系譜・増補版――彩色される明治』の新装版である。 【目次】 第1章 「女学生」の誕生 開化の記号――女学生のイコノロジー 第2章 髷からの解放 花開く明治、登場する女学生――女学生のイコノロジー 第3章 風のいたずら 時代のヒロイン――女学生のイコノロジー 第4章 宙に揺れることば 第5章 恋(ラブ)と脳病 少女幻想――女学生のイコノロジー 第6章 「少女」への凝集化 明治の終焉――女学生のイコノロジー 第7章 『森』――近代型女人の神話と時代 第8章 フェミニティーの世紀末 解題 「本田学」の魅力 今田絵里香