歴史・地理
関戸 明子(著)
A5判 224ページ 並製 定価 2400円+税 ISBN978-4-7872-2075-2 C0025 在庫あり
奥付の初版発行年月 2018年05月 書店発売日 2018年05月24日 登録日 2018年04月09日
豊かな温泉を生み出す草津白根山の自然や、草津の特色である共同浴場の発展と地元の取り組み、明治から戦前期―戦後までの人口と就業者の変動、温泉地のイメージとそれを作ってきた過程を史料に基づいて丹念に調べ、温泉地と観光の形成史を立体的に描き出す。
有数の温泉地草津は、いまや国外からの観光客が押し寄せる一大スポットになっていて、いろんな国・地域の言葉が飛び交っている。それほど人々を引き付ける魅力とはいったい何なのか、どうやって知名度が上がったのか? 豊かな温泉を生み出す草津白根山の自然や、草津の特色である共同浴場の発展と取り組み、明治から大正・昭和初期、戦後までの人口と就業者の変動、草津温泉のイメージとそれを作るメディアを丹念に調べて、温泉地と観光の形成史を立体的に描き出す。 史料、統計データ、鳥瞰図、地図、紀行文、新聞や雑誌の記事と写真、絵はがきなどの多様な素材を活用して読み解く温泉の歴史。入浴客の男女比、オススメスポットなど豆知識も。
凡例 序 章 本書のねらいと構成 第1章 草津温泉をめぐる自然と歴史叙述 1 草津白根山の自然史 2 開湯伝説と歴史叙述 コラム 草津白根山の火山災害 第2章 温泉の利用形態と管理方法 1 全国的な源泉開発の動向 2 共同浴場の変遷 3 引湯の技術革新と万代鉱源泉の開発 4 温泉の集中管理の仕組み 第3章 温泉を基盤とする地域社会の形成と変容 1 明治期の温泉地の改良 2 草津電気鉄道の開通と温泉街の変容 3 戦後復興から高原リゾート開発の時代へ 4 バブル景気から今日に至る温泉まちづくり コラム 国立療養所栗生楽泉園の現在 第4章 旅行者の動向と場所イメージ 1 明治期から昭和初期までの入浴客の動向 2 紀行文に描かれた草津 3 一九五〇年代以降の観光入込客の動向 4 「旅」の記事にみる草津 第5章 描かれた草津/写された草津/格付けされた草津 1 描かれた草津 2 写された草津 3 格付けされた草津 終 章 結びにかえて 1 男性客ばかりの時間湯 2 草津の歴史や文化を味わう 参考文献一覧 あとがき
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