馬場 俊明(著)
四六判 192ページ 上製 定価 2000円+税 ISBN978-4-7872-0017-4 C0000 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 1993年12月 書店発売日 1993年12月01日 登録日 2010年02月18日
図書館の資料収集・資料提供の自由、利用者情報の守秘、すべての検閲への反対を謳った改訂「図書館の自由に関する宣言」。高度情報化社会におけるその今日的意義を中心に、具体的事例を織り込みながら多角的な議論を展開する。
まえがき1 (1)わが国における「図書館の自由」の史的位相──「公序良俗」の思想との関連において 1 はじめに 2 「善良ノ書」と「不良ノ書」 3 「思想善導」教化機関 4 ファシズムと図書館 5 戦後民主主義のなかの図書館 6 おわりに (2)「自由宣言」における「知る自由」の法的性格に関する一考察 1 はじめに 2 「自由宣言」の成立と改訂に至る背景 3 「知る自由」の法的性格 4 「知る権利」とはなにか 5 情報公開制度としての図書館 6 図書館におけるプライバシー権 7 おわりに (3)「自由宣言」と山口県立図書館問題──図書館における自主規制 1 山口県立図書館事件とは 2 「自由宣言」との関連 3 問題の本質について 4 日本図書館協会「図書館の自由に関する調査委員会」の発足2 (1)フィクションのなかの「読書の自由」──「練馬のテレビ事件」から『土壇場でハリー・ライム』まで 1 はじめに 2 「練馬のテレビ事件」から 3 犯罪捜査と貸出記録 4 『土壇場でハリー・ライス』 5 おわりに (2)「ちびくろサンボ」問題とはなにか (3)情報民主主義としての図書館 (4)図書館とプライバシー (5)大学図書館の「公開」とプライバシー保護 1 はじめに 2 大学図書館の「公開」の意味するもの 3 個人情報とプライバシー 4 大学図書館における個人情報 5 大学図書館におけるプライバシー保護 6 むすび (6)ランガナタンの五法則による私見──大学図書館の在り方について 1 はじめに 2 第一法則と「公開」 3 第二法則と選書 4 第三法則と利用者教育 5 第四法則とOPAC 6 第五法則と自己評価 7 おわりに (7)国際識字年と図書館活動 1 識字は、人と文字との触れあいである 2 「読む自由」から疎外された人々 3 図書館をとりまく社会的状況 4 識字と図書館活動初出一覧
青弓社
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