写真叢書
芸術
松實 輝彦(著)
四六判 404ページ 上製 定価 3000円+税 ISBN978-4-7872-7370-3 C0372 在庫あり
奥付の初版発行年月 2015年02月 書店発売日 2015年02月20日 登録日 2015年01月28日
モダニズムと近代特有のメディアである広告が出合った1930年代。写真家・中山岩太の「福助足袋」は商業美術や写真界に衝撃を与えて、広告文化に影響を及ぼした。中山の軌跡に写真をめぐる動向や社会状況を重ね合わせ、80点の作品から知られざる写真史を描く。
はじめに 第1章 近代日本の広告写真 1 広告写真の歴史的背景と中山岩太の登場 2 《福助足袋》の戦後写真批評形成史――一九六二年から二〇一二年まで 第2章 第一回国際広告写真展――広告写真への新たな期待 1 第一回国際広告写真展の企画と実施状況 2 一等・中山岩太《福助足袋》の選考過程と受賞理由 3 第一回国際広告写真展のその後――影響と評価 第3章 中山岩太の写真理論――機械美学から新興写真へ 1 同時代の西欧の造形芸術思潮の受容 2 「光画」にみる新興写真の展開と広告写真の普及活動 3 美術評論家・板垣鷹穂との広告写真論争 第4章 中山岩太の実践環境――モダニズム文化を背景として 1 広告写真《福助足袋》の国内市場での流通 2 商業美術への接触とジャーナリズムとの交流 3 百貨店メディアとモダニズム文化の多様な広がり 第5章 広告写真の行方 1 国際広告写真展の終焉 2 ユダヤ人難民とプルーフ写真 あとがき
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