オーディション番組の変遷をたどり、日本独自のアイドルシーンの本質に迫った初の書籍『アイドル・オーディション研究』。こちらの刊行を記念した関連書のフェアを一部書店で実施予定です。これに合わせ、編著者の3人が選書した書目と推薦コメントを公開します。
※本フェアの詳細は青弓社営業部までお問い合わせください。
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1.南田勝也/辻泉編『文化社会学の視座』(ミネルヴァ書房)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784623051588
「今日の文化を社会学的に考察するうえで、必携の一冊。多様な方法論、豊富な具体例とともにその実態が解明されています。第1章の、マルチメソッドアプローチに基づいた旧ジャニーズ系のファン文化に関する知見が今日では貴重」(辻泉・選)
2.塚田修一/松田聡平『アイドル論の教科書』(青弓社)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784787234087
「「アイドル文化をどうやって論じたらいいのか」について考えてもらおう、という本です。文系・理系という視点のユニークさに加え、著者の「アイドル愛」が端々から伝わるところも魅力です」(塚田修一・選)
3.西兼志『アイドル/メディア論講義』(東京大学出版会)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784130530248
「メディア文化としてのアイドルに着目した一冊。1980年代以降のその展開について、現象と理論とを往復しながら、メディアが生み出すリアリティやキャラクターといった概念を駆使しながら、見事に描ききっています」(辻泉・選)
4.金成玟『K-POP 新感覚のメディア』(岩波書店)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784004317302
「K-POPを学術的立場から理解したいと思ったとき、まず読んでもらいたい本です。これを読めば、グローバリズムやソーシャルメディアの普及という潮流のなかでK-POPが発展を遂げた理由がよくわかります」(太田省一・選)
5.ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル 新装版』(青土社)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784791770472
6.森 貴史『〈現場〉のアイドル文化論』(関西大学出版部)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784873547244
7.竹中夏海『アイドル保健体育』(シーディージャーナル)
https://www.cdjournal.com/Company/products/mook.php?mno=20210914
「アイドルの心身の健康を守ることは、いまや最優先に取り組むべき課題になっています。コレオグラファーとしてアイドルの現場をよく知る著者が女性アイドルの健康問題について提言した貴重な本です」(太田省一・選)
8.太田省一『ニッポン男性アイドル史』(青弓社)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784787234841
「女性アイドルの歴史を語った本は多いが、男性アイドルについてはまだまだ少ない。そんな思いから書かれた本です。1960年代からの歴史を「王子様系」と「不良系」の2つの系譜に基づいて整理しています」(太田省一・選)
9.田中絵里菜(Erinam)『K-POPはなぜ世界を熱くするのか』(朝日出版社)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784255012124
10.鈴木みのり/和田彩花 編『エトセトラ VOL.8――特集:アイドル、労働、リップ』(エトセトラブックス)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909910165
11.モモコグミカンパニー『目を合わせるということ』(角川文庫)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784041128312
「元BiSHのメンバーでICU卒の著者による、「自伝的エッセー」というよりも「自己観察記」です。彼女のオートエスノグラフィーとして読めてしまうところが魅力です」(塚田修一・選)
12.周東美材『「未熟さ」の系譜』(新潮社)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784106038792
「日本人はなぜ、スターに「未熟さ」を求めるのか。宝塚、グループサウンズ、そしてもちろんアイドルも。それを日本近代の問題として考察する著者の記述は説得力十分です。『スター誕生!』を扱った章もあります」(太田省一・選)
13.香月孝史/上岡磨奈/中村香住 編著『アイドルについて葛藤しながら考えてみた』(青弓社)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784787274496
「アイドルというジャンルが抱える様々な諸問題から目を逸らさずに、それでも好きでいつづけるためにはどうしたらいいのか。アイドルについて真面目に考える「葛藤」の記録です」(塚田修一・選)
14.田島悠来編『アイドル・スタディーズ』(明石書店)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784750353234
「アイドル研究に入門するための第一歩がこの本。アイドル文化の研究に必要な論点がこの本にすべてそろっています。レポートや卒論でアイドルを扱う場合は、まず本書を開くことになります」(塚田修一・選)
15.柳志英/南嘉英『世界が広がる 推し活韓国語』(Gakken)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784053056429
「「世界が広がる推し活外国語シリーズ」2冊目。2022年に刊行され大評判を呼んだ英語版に続く本書も、単なる用語集を超え、ふんだんに織り込まれたK-POPファンの世界の説明がもはや文化研究のテキストの域」(辻泉・選)
16.中森明夫『推す力』(集英社新書)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784087212891
「アイドルを論じ続けて40年という著者が、戦後日本と交差させながらアイドルの歴史を縦横無尽に語ります。とにかくエピソードが豊富で面白く、同時にハッとさせられる著者ならではの鋭い切り口が堪能できます」(太田省一・選)
17.森貴史『推しが卒業するとき』(図書出版みぎわ)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784911029039
「アイドルファンには避けて通れない推しの「卒業」と、はたしてどう折り合いをつけるのか。Juice=Juiceのまなかん(稲葉愛香)の「卒業」に直面した大学教授の記録」(塚田修一・選)
18.上岡磨奈『アイドル・コード』(青土社)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784791776009
「アイドルをときに縛り、またときに輝かせもする「コード」。その功罪を一つひとつ解きほぐしていきます。著者のアイドルへの愛とリスペクトも読みどころです」(塚田修一・選)
19.はちこ『SNSで学ぶ推し活はかどる中国語』(朝日出版社)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784255013251
「学研の「世界が広がる推し活外国語シリーズ」2冊とともにお勧めしたいのが本書。特にSNS界隈の用語に重点を置いているのが特徴。中国のファン文化を学ぶうえでは必携の一冊」(辻泉・選)
20.SKY-HI『マネジメントのはなし。』(日経BP)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784296201631
「現在の日本のオーディションシーンを牽引するSKY-HI。なぜ自ら音楽事務所を立ち上げたのか、そしてなぜ自らオーディションを主催するのか。話題の『No No Girls』の背景を理解するうえでも必読です」(太田省一・選)
21.三宅香帆『「好き」を言語化する技術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784799331545
22.ヨン・ヘウォン『K-POPはなぜマイノリティを惹きつけるのか』(河出書房新社)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784309231518
23.田中東子『オタク文化とフェミニズム』(青土社)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784791776740
「女性オタクを中心に、そのファン行動、「推し活」について、フェミニズムの視点から、可能性と問題点を問うています。ジャニーズ問題、ルッキズム問題など、喫緊の課題を考えるための一冊」(辻泉・選)
24.伊藤公雄/牟田和恵/丸山里美編『ジェンダーで学ぶ社会学[第四版]』(世界思想社)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784790717966
「ジェンダーと社会学を学ぶために、定評のあるテキストの最新版。第9章では、編者の辻が「推し」とジェンダーについて調査結果に基づいた社会学的な考察を展開しています」(辻泉・選)