手塚治虫のいない日々のためにまんが解体新書

PCCブックス 2
まんが解体新書 手塚治虫のいない日々のために

村上 知彦 著
四六判 224ページ 並製
定価:1600円+税
ISBN978-4-7872-7098-6(4-7872-7098-2) C0379
奥付の初版発行年月:1998年08月/書店発売日:1998年08月30日

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まんがはすでに終わってしまったのか?──手塚治虫の死以後のまんががジャンルとして拡散・解体する状況を、「有害」コミック問題や「少年ジャンプ」の凋落などのまんが界を大きく揺るがした出来事や作品をとおして診断する評論集。

著者プロフィール

村上 知彦(ムラカミ トモヒコ)

1951年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。スポーツニッポン新聞大阪本社文化部、『プレイガイドジャーナル』編集長を経て、現在チャンネルゼロ所属。編集者、評論家。著書に『イッツ・オンリー・コミックス』(廣済堂文庫)、共編著に『手塚治虫がいなくなった日』(潮出版社)などがある。

目次

はじめに──「まんがは終わった」か? 第1章 手塚治虫のいない日々  1 不在の耐えられない軽さ──手塚治虫のいない日々のために  2 アナザー・ワン・マンズ・ドリーム──事業家としての手塚治虫  3 まんがはなぜ「差別」を描くのか──手塚作品への抗議をめぐって  4 まんがにおける性表現──「有害」コミック問題の本質    a まんがの「有害」指定と手塚治虫の不在    b 「成年コミック」第一号の“基準”  5 セックスと嘘とステレオタイプ──手塚治虫の“性表現”  6 まんがやビデオの影響という「物語」──神戸小六殺害事件を問う 第2章 全てまんがになる日まで  1 物語ることへの欲望は消えたか──少年まんがの変容とその可能性  2 「コミック文化」の現在──だれが「まんが」を読んでいるのか?  3 まんがは高校生になぜ読まれるのか──情報化社会における飢餓の感覚について  4 職業としてのまんが読者──ある研究会のためのノートから  5 まんがは活字離れを進めるか──学校図書館とまんがの奇妙な関係  6 まんがは「歴史意識」を持ちうるか──文庫判まんがブームの意味  7 『少年ジャンプ』と子どもメディアの現在    a 攻略本がベストセラーになる理由    b まんが王国の翳り    c 「いきなり最終回」とその時代の“気分”  8 まんが通りの曲がり角──まんが市場の新しい動きを読む  9 ルールが変わった?──まんがの論点'97  10 『ガロ』的なるものをめぐって'80〜'90  11 オンリー・トゥモロー──『ガロ』的なるものをめぐって'97 第3章 「戦後まんが」への挽歌  1 君去りしのち──追悼・手塚治虫さん  2 入魂の遺作『あっかんべェ一休』──追悼・坂口尚さん  3 長井さんと、話さなかったこと──追悼・長井勝一さん  4 そしてだれもいなくなった──追悼・藤子・F・不二雄さん  5 「神様」との闘い──追悼・石ノ森章太郎さん 第4章 まんがスクラップ・ブック  1 “虚構の性”をめぐって──手塚治虫『リボンの騎士』と宝塚歌劇  2 孤独な慰霊碑──『人間ども集まれ!』と大人まんがにおける手塚治虫  3 『ジャングル大帝』オリジナル版の復刻  4 『ブッダ』──手塚少年まんがの最後の遺産  5 幻の『火の鳥』を追いかけて  6 『ブラック・ジャック』と手塚まんがの“永遠の生命”  7 かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』──リアルタイムという楽しみ  8 山本直樹『YOUNG