青弓社ライブラリー 36
高橋 一郎(著) / 萩原 美代子(著) / 谷口 雅子(著) / 掛水 通子(著) / 角田 聡美(著)
四六判 256ページ 並製 定価 1600円+税 ISBN978-4-7872-3242-7 C0336 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2005年04月 書店発売日 2005年04月15日 登録日 2010年02月18日
明治期から1990年代まで教育やスポーツの現場で広範に普及して黄金期を築いたブルマーにそそがれたまなざしを歴史的に追いながら、「性の解放と抑圧のパラドックス」「性の商品化」などの視角から、ジェンダー規範やセクシュアリティの変容の実態に迫る。
はじめに 高橋一郎 第1章 ブルマー登場以前──衣服と脚の関係から 萩原美代子 1 着物と活動性 2 女性の二本脚からみた日本服装史 3 『女大学』にみる女子教育 4 女学生出現と男袴の強制的着用・廃止 5 高等女学校令と女子体育・女袴の普及 6 ブルマーへの架け橋──くくり袴(和式ブルマー) 第2章 ブルマーと近代化──解放と抑圧のはざまで 谷口雅子 1 ブルマーにまつわる解放と抑圧のパラドックス 2 欧米でのブルーマー・コスチュームの登場に対する反応について 3 日本におけるブルマーの登場に対する反応について 4 近代化の過程でブルマーの登場がもたらしたもの 第3章 女性の身体イメージの近代化──大正期のブルマー普及 高橋一郎 1 女学生文化と体育 2 明治後期「女学世界」の体育言説 3 運動熱と洋装化の進展 4 ブルマーと脱女性性 5 近代女性イメージのジレンマ 第4章 ブルマーの戦後史──ちょうちんブルマーからぴったりブルマーへ 掛水通子 1 戦後の学校教育とブルマー 2 ブルマーの変遷 3 ぴったりブルマーの誕生と終焉 第5章 スケープゴートとしてのブルマー 角田聡美 1 服装としてのブルマー 2 体育・女性・ブルマー 3 ブルマーに付与された社会的意味 4 スケープゴートとしてのブルマー
青弓社
品切れ・重版未定