コルセットの文化史

コルセットの文化史

古賀 令子 著
四六判 186ページ 上製
定価:2000円+税
ISBN978-4-7872-3231-1(4-7872-3231-2) C0036
奥付の初版発行年月:2004年05月/書店発売日:2004年05月21日

在庫あり
ウエストを極限にまで締め付けて細くするコルセット。女性美とされる身体を造形するためのこの道具はいつ生まれ、どう変化してきたのか。くびれたウエストと突き出たバストを追い求める技術革新、社会的な賛否論争、フェティシズムの台頭などを考察する。

著者プロフィール

古賀 令子(コガ レイコ)

文化女子大学教授。専門分野は現代ファッション史、ファッション・メディア論。共著書に『ファッション・ブランド・ベスト101』(新書館)、『世界服飾史』(美術出版社)ほか。

目次

第1章 コルセットの起源
 身体を造形する
 コルセットの起源
 紐締めの出現と衣服の変容
 十六世紀の初期コルセット「バスキーヌ」
 タイト=レイシングの出現
 鉄製コルセット
 本格的コルセットへ
 ロココとコルセット
 フランス大革命とコルセットの追放

第2章 「コルセットの世紀」十九世紀
 身体造形の復活とコルセット
 コルセットの技術革新
 コルセットの大衆化と多様化
 タイト=レイシングの女王──オーストリアのエリザベート
 コルセットをめぐる論議、あるいは反コルセット論
 雑誌投稿にみる「コルセット観」とタイト=レイシングの実際
 アーティストたちによるコルセット批判
 女性解放運動と衣服改革
 世紀末のコルセット
 コルセットの役割
 贅沢な下着の楽しみ
 フェティシズムの台頭

第3章 コルセットの構造と装着
 コルセットの基本構造
 コルセットの素材
 張り骨
 コルセットの装飾と付属品
 コルセットの装着と紐締めのテクニック
 コルセットのサイズとウエスト・サイズ

第4章 コルセットからの解放と新しい整形下着──二十世紀前半のコルセット
 コルセットとの訣別
 スポーツとモードと女性の意識変革
 よりナチュラルな整形下着へ──ブラジャーとガードル
 第一次世界大戦とコルセット
 コルセットの日本導入
 コントロールとコンフォート──ストレッチ素材の導入
 グラマー女優とコルセット
 第二次大戦後の女性とコルセット
 日本の戦後とコルセット
 合成繊維と整形下着

第5章 現代のコルセット──内なるコルセットと主張するコルセット
 「ヤング革命」と身体意識の大変革
 整形下着からフィットネスへ
 「努力せずに痩せられる」脂肪吸引
 モードに復活したコルセット
 現代のコルセット愛好者
 日本の愛好者たち
 新しい身体意識を模索するデザイナーたちの実験
 コルセットの過去・現在と未来

資料
 コルセットを実際にオーダーして装着する
 コルセット関連語彙集
 コルセット・サイト
 コルセット・ショップとコルセティエ
 参考文献