藤田 ひろみ(著)
四六判 216ページ 並製 定価 1600円+税 ISBN978-4-7872-7191-4 C0073 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2004年11月 書店発売日 2004年11月19日 登録日 2010年02月18日
『銀河鉄道の夜』をモチーフにした『夜会 24時着0時発』やアルバム『おとぎばなし』など、みゆきが「おとぎばなし」に込めた数々の夢や願い、そしてアイロニーに思いをはせて、その言葉に織り込まれた女性の生きざまにセクシュアリティー論から切り込む。
はじめに うそとほんととおとぎばなし 一つめの部屋 おとぎばなしとしての夜会 序章 中島みゆきと『夜会』 第1章 『夜会vol.13 24時着0時発』とファンタジーの構造 第2章 『夜会vol.10 海嘯』 第3章 『夜会vol.11,12 ウィンター・ガーデン』 第4章 『夜会vol.13 24時着0時発』 二つめの部屋 おとぎばなしのゆくえ 序章 「おとぎばなし」の恋愛論 第1章 春の誘惑──『熱病』『春なのに』 第2章 おとぎばなしへの旅立ち、おとぎばなしからの旅立ち──『もう桟橋に灯りは点らない』『家出』『蒼い時代』 第3章 春の訪れ──『私たちは春の中で』『シニカル・ムーン』『僕たちの将来』 第4章 春の終わり──『ふたつの炎』『遠雷』『てんびん秤』『新曾根崎心中』 第5章 ベッドのなかのおとぎばなし──『眠らないで』『雪・月・花』 第6章 おとぎばなしの結末としての別れの選択──『愛情物語』『寄り添う風』『I love him』 第7章 おとぎばなしにとらわれた女を見守る男たち──『夜風の中から』『ピエロ』『空と君のあいだに』 第8章 おとぎばなしにとらわれた女を見くだす男たち──『女なんてものに』『羊の言葉』 第9章 再びの春──『春までなんぼ』『グッバイ ガール』『愛よりも』 第10章 男を傷つける女たち──『ロンリーカナリア』『雨…』 第11章 素顔を忘れた女たち──『ルージュ』『シュガー』 第12章 化粧に塗り込められた素顔──『化粧』『黄色い犬』『クレンジング クリーム』 第13章 いとしき娼婦たち(1)──『やさしい女』『毒をんな』『女という商売』『エレーン』 第14章 いとしき娼婦たち(2)──『白鳥の歌が聴こえる』 終章 おとぎばなしの果て──『わたしの子供になりなさい』『二隻の舟』『ナイトキャップ・スペシャル』 特別室 中島みゆきとおとぎばなしおわりに 付録 中島みゆきの曲のなかの一人称と相手の呼称 索引
青弓社
品切れ・重版未定