写真叢書
須藤 功(著)
四六判 224ページ 上製 定価 2000円+税 ISBN978-4-7872-7060-3 C0372 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 1996年03月 書店発売日 1996年03月19日 登録日 2010年02月18日
少し前まで葬式は、地域の人々の生活のなかに文化として存在していた。日本の死生観に支えられ、またそれを支えてきた多様な姿を求めて、民俗写真家が各地を訪ね歩いたフォトドキュメント。いまとなっては貴重で懐かしい原風景の記録。
まえがき村人の手になる雪国の葬式 必死に呼べど答えぬ魂 縄をない雪を掻く村人 僧侶に諭され橇で行く 山頂でこの世と別れ 亡き人を偲ぶ春と夏葬式のしきたりお国風(ルビ:くにぶり) カムイモシリヘの葬送 つつましやかな葬列の情景 輿を送る白い着物の女たち 白布に連なる死者の縁 協力しあう大内宿の葬式 死者におののき身を守る 笛・太鼓のこだまする神葬 花籠は墓で“花”になる 死して棺桶となる稗酒の桶 立臼に棺をおく作法 友引は大安につぐ佳き日 めでたさと忌中の変遷亡き人に思いをはせる心根 消し去った魂への親心 亡き子可愛や母哀し 恐山で聞く亡き肉親の声 母親の成仏を願う流灌頂 骨を洗って死者を偲ぷ 墓前で飲み食いする日 山上で亡魂と過ごす一夜 笹舟で迎え木船で送る祖霊 耳元で振る米 供養の飯 賑やかに墓地に行く燈籠 祖霊を送って健康を祝す 人移り故郷に残る墓碑死よさらば まず生きる 米寿に授かるめでたい戒名 大絵馬に読む九死に一生 戦場の死を妨げようとした人 生きて亡者となる祭り 生前葬は生まれ清まりあとがき
青弓社
品切れ・重版未定