青弓社ライブラリー 1
桂 英史(著)
四六判 208ページ 並製 定価 1600円+税 ISBN978-4-7872-3163-5 C0336 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 1999年07月 書店発売日 1999年07月30日 登録日 2010年02月18日
「富士山信仰」「ユートピア思想」「アメリカニズム」「郊外のポリティクス」などを手がかりに、東京ディズニーランドという現象、日常生活の虚構を読み解く渾身の日本文化論。ディズニーランドはなぜ海の近くにあるのか? 日本人はそこに何を求めているのか?
第1章 東京ディズニーランドと富士山 1 東京と東京ディズニーランド 2 「未開の地」浦安 3 富士山という遠近法 4 霊峰「富士」 5 「ひがしのみやこ」 6 民衆信仰の固有性 7 「海外」という消失点 8 「他者の発明」にはじまる知識社会 9 「生活の技術」としての東京ディズニーランド 第2章 余暇とユートピア思想 1 東京ディズニーランドの休日 2 余暇のポリティクス 3 「小さな専制国家」としてのディズニーランド 4 「アメリカの原風景」をめぐる実験 5 「フロンティア」という消失点 6 自然という他者の発見 7 フィクションとしての「個人」 8 風景となった家族とその日常 9 光と西方としての映画 10 余暇という過激な虚構 第3章 東京改造物語 1 永遠の復興経済 2 アメリカニズムの実験室 3 ダーウィニズム型社会主義 4 「一戸」の発明 5 東京改造 6 東京という御神体 7 「国土計画」という土地の情報化 8 「一戸」と「国土」 第4章 「郊外」のポリティクス 1 通勤電車が街をつくる 2 沿線郊外型家族の誕生 3 「家族連れ」というパノラマ的想像力 4 子どもとペット 5 「西洋」をめぐるエディプス・コンプレックス 6 私生活の資本化 7 森林都市の欺瞞 8 「新興中流階級」というコミュニケーション・モデル 9 「おしゃべり」としての都市論 10 「中流イベント」としてのディズニーランド 第5章 日常生活のなかの虚構と現実 1 天国の住人 2 芝生は緑 3 「周辺化」をめぐって 4 匿名性の高いシミュレーション 5 巨大な死 6 倫理的な基準としての「東京ディズニーランド」 参考文献 あとがき
青弓社
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