社会一般
北郷 裕美(著)
四六判 304ページ 並製 定価 3000円+税 ISBN978-4-7872-3382-0 C0036 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2015年01月 書店発売日 2015年01月25日 登録日 2014年12月25日
阪神・淡路大震災や東日本大震災などを契機に再評価されているコミュニティFM。北海道にあるコミュニティFMの詳細な調査と聞き取りをもとに、自治体・産業・住民などの協働を支えるコミュニティ・メディアとしての可能性を提示する。
はじめに 序章 コミュニティ・メディアと地域コミュニケーション 1 本書の目的 2 コミュニティ・メディアとは何か 3 本書構成の概略 第1章 地域社会と公共的コミュニケーション 1 地域社会での公共性 2 ハーバーマスと市民的公共圏 3 多元的公共圏と地域メディア 4 地域公共圏の主体と要件 5 ヴァーチャル・コミュニティ 6 コミュニケーション・コミュニティとしての地域社会 エピソード1 留萌市・FMもえる 八十五歳の現役パーソナリティーの辛口トークが人気 第2章 マス・メディアと公共性 1 メディア理論マップでの規範理論の位置 2 マス・メディアでの公共性と民主主義 3 マス・メディアの公共性分析 エピソード2 名寄市内のコミュニティFMが仕掛けている、地域アイドルの少女グループ・あすぱLOVE 第3章 コミュニティ・メディアと公共性 1 マス・メディアとの比較でのコミュニティ・メディアの可能性 2 パブリック・ジャーナリズム 3 コミュニティ・メディアとコミュニケーション・コミュニティ 4 コミュニティ・メディアの公益性 5 コミュニティ・メディアでの公共性指標 6 コミュニティ・メディアの公共性指標の有効性 エピソード3 受刑者の手紙で構成するラジオ番組 第4章 コミュニティ・メディアの実態と課題 1 地域メディアとしてのコミュニティFM 2 防災、災害時および復興媒体としてのコミュニティFM 3 北海道でのコミュニティFM 4 コミュニティ放送の公共性指標分析 5 指標から離反する要因の分析 6 コミュニティFMの課題と展開 エピソード4 二〇一一年三月十一日の北海道内コミュニティFM局を結んだ情報の記録 第5章 コミュニティ・メディアの公共的モデル 1 公共性から離反する課題への対応 2 補完機能としてのインターネット 3 コミュニティ・メディア組織の経営課題 4 番組制作の基本姿勢 5 コミュニティFMの公共的モデル エピソード5 人口減対策? 地域の婚活事業をサポートするコミュニティFM 第6章 コミュニティ・メディアと地域公共圏モデル 1 コミュニティFMの時間的経過 2 地域コミュニケーションの開放性と閉鎖性 3 公共圏の基礎単位としての地域社会 エピソード6 函館出身のロックバンドGLAYの野外コンサートの開催に伴う、FMいるかのコミュニケーション空間の拡大事例 参考文献 あとがき――課題の整理と展開可能性
品切れ・重版未定