2009-04-03

思索し続けるということ
――『SF映画とヒューマニティ――サイボーグの腑』を書いて

浅見克彦   書き物にタイトルをつけようとして、あーでもないこーでもないといろいろ考えていると、しばしば出口のない袋小路に入り込んでしまう。だが、今回の「サイボーグの腑」という副題は、構想の「詰め将棋」に疲れてベッドに体 … 続きを読む

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2009-03-24

〈人々の暮らし〉へのこだわり
――『戦時グラフ雑誌の宣伝戦――十五年戦争下の「日本」イメージ』を書いて

井上祐子   昨今の経済状況は〈100年に1度の危機〉と言われている。前回の経済危機(世界恐慌)はちょうど80年前の1929年、アメリカの株価の大暴落に始まり、今回同様急速に世界各国に波及していった。1930年代は世界各 … 続きを読む

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2009-03-17

「食」から広がる世界
――『もんじゃの社会史――東京・月島の近・現代の変容』を書いて

武田尚子  「もんじゃ」を切り口に、「食を考えるおもしろさ」を味わっていただきたいと思い、この本を書いた。私たちの頭のなかのグルメ・リストをチェックしてみると、なぜか地名とフードが一緒になってインプットされている場合が多 … 続きを読む

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2009-02-26

ジャンケレヴィッチファン倍増のために
――『哲学教師ジャンケレヴィッチ』を訳して

原 章二   ジャンケレヴィッチのファンは欧米ばかりか日本にも結構たくさんいる。だからその著作も15冊以上邦訳されている。しかし、この希有な哲学者・音楽家・音楽学者の人となり、その哲学と音楽観の相貌を身近から全体的に語っ … 続きを読む

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2009-02-19

第13回 感動の力作『大指揮者カール・シューリヒト 生涯と芸術』

 シューリヒトに関する国内での初めてのまとまった文献が発売された。それはミシェル・シェヴィ『大指揮者カール・シューリヒト――生涯と芸術』(扇田慎平/塚本由理子/佐藤正樹訳、アルファベータ)である。   シューリヒトについ … 続きを読む

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2009-02-11

第12回 『証言・フルトヴェングラーかカラヤンか』を読む

 昨年、川口マーン惠美『証言・フルトヴェングラーかカラヤンか』(新潮選書、新潮社)を読んでいたが、これについて一度も書く機会がなかったので、今回はこれについて触れてみたい。   帯に「二十世紀最大の巨匠は、果たしてどちら … 続きを読む

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2009-02-10

第11回 ナージャ健在!!!

 ぶったまげた! その言葉がいちばん似合う。2月7日、東京交響楽団の定期演奏会に出演したナージャ・サレルノ=ソネンバーグである。弾いたのはブルッフの『ヴァイオリン協奏曲第1番』、指揮は秋山和慶。   ともかく、こんな破天 … 続きを読む

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2009-02-09

第10回 ムラヴィンスキーを愛した大野弘雄さん、逝く

 大野弘雄(おおの・ひろお)さんが1月23日に亡くなった。享年68。大野さんはアルトゥスから発売されたムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルの来日公演の音源提供者だった。   大野さんがムラヴィンスキーの公演を録音 … 続きを読む

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2009-02-06

第9回 五味康祐『オーディオ巡礼』(ステレオサウンド)を読む

 これは1980年に出たものの復刊である。五味康祐(ごみ・やすすけ、1921-80)は剣豪小説で知られ、53年に『喪神』で芥川賞を受賞してる。オーディオにも造詣が深く、特にタンノイのスピーカーをこよなく愛したことでも有名 … 続きを読む

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プライバシーをひけらかす人びと
――『ポスト・プライバシー』を書いて

阪本俊生   最近、プライバシーをひけらかす人の話をよく耳にする。集会所の片隅で若いカップルが仲良くしている。彼らは他人がいてもまったく平気といった感じである。電車や教室で鏡を見ながらの化粧直しは言うに及ばず、インターネ … 続きを読む

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