2009-05-04

第16回 見過ごされがちなクレンペラーのヴォックス録音

 クレンペラーのようにモノーラルとステレオにまたがって録音を残し、なおかつ晩年の方がいいと言われるタイプの指揮者は、たいていの場合、モノーラルの方はあまり見向きもされない。   このたび初めて国内盤として発売されたクレン … 続きを読む

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2009-04-28

ダーウィン生誕100周年の頃の日本
――『天皇制と進化論』を書いて

右田裕規  今年はチャールズ・ダーウィンの生誕200周年にあたるという。彼の故郷イギリスの事情はわからないが、日本のメディアはダーウィンの特集をぼちぼち組み始めている。誕生月(11月)が近づくにしたがって、その企画や特集 … 続きを読む

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2009-04-18

第15回 イダ・ヘンデルの存在感

 東京交響楽団のある奏者と話をした際、私が「最近共演したソリストで印象に残っている人はいますか?」と尋ねたら、その人は即座に「イダ・ヘンデル!」と答えていた。「もう80歳を超えているのに着ている物はぜんぜん年寄りくさくな … 続きを読む

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2009-04-09

第14回 予想以上だったパイクのベートーヴェン

 ある雑誌の「2008年度ベストCD5選」のなかに、私はためらわずクン=ウー・パイク(1946年、ソウル生まれ)のベートーヴェンの『ピアノ・ソナタ全集』(デッカ UCCD-3983~91)をあげた。全集としては近年最も注 … 続きを読む

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2009-04-03

思索し続けるということ
――『SF映画とヒューマニティ――サイボーグの腑』を書いて

浅見克彦   書き物にタイトルをつけようとして、あーでもないこーでもないといろいろ考えていると、しばしば出口のない袋小路に入り込んでしまう。だが、今回の「サイボーグの腑」という副題は、構想の「詰め将棋」に疲れてベッドに体 … 続きを読む

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2009-03-24

〈人々の暮らし〉へのこだわり
――『戦時グラフ雑誌の宣伝戦――十五年戦争下の「日本」イメージ』を書いて

井上祐子   昨今の経済状況は〈100年に1度の危機〉と言われている。前回の経済危機(世界恐慌)はちょうど80年前の1929年、アメリカの株価の大暴落に始まり、今回同様急速に世界各国に波及していった。1930年代は世界各 … 続きを読む

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2009-03-17

「食」から広がる世界
――『もんじゃの社会史――東京・月島の近・現代の変容』を書いて

武田尚子  「もんじゃ」を切り口に、「食を考えるおもしろさ」を味わっていただきたいと思い、この本を書いた。私たちの頭のなかのグルメ・リストをチェックしてみると、なぜか地名とフードが一緒になってインプットされている場合が多 … 続きを読む

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2009-02-26

ジャンケレヴィッチファン倍増のために
――『哲学教師ジャンケレヴィッチ』を訳して

原 章二   ジャンケレヴィッチのファンは欧米ばかりか日本にも結構たくさんいる。だからその著作も15冊以上邦訳されている。しかし、この希有な哲学者・音楽家・音楽学者の人となり、その哲学と音楽観の相貌を身近から全体的に語っ … 続きを読む

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2009-02-19

第13回 感動の力作『大指揮者カール・シューリヒト 生涯と芸術』

 シューリヒトに関する国内での初めてのまとまった文献が発売された。それはミシェル・シェヴィ『大指揮者カール・シューリヒト――生涯と芸術』(扇田慎平/塚本由理子/佐藤正樹訳、アルファベータ)である。   シューリヒトについ … 続きを読む

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2009-02-11

第12回 『証言・フルトヴェングラーかカラヤンか』を読む

 昨年、川口マーン惠美『証言・フルトヴェングラーかカラヤンか』(新潮選書、新潮社)を読んでいたが、これについて一度も書く機会がなかったので、今回はこれについて触れてみたい。   帯に「二十世紀最大の巨匠は、果たしてどちら … 続きを読む

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