人生は満たされつつある建築で溢れている

人生は満たされつつある建築で溢れている

鳴海 雅人 著
B5変 122ページ 並製
定価:2000円+税
ISBN978-4-7872-9244-5 C0095
奥付の初版発行年月:2017年03月/書店発売日:2017年03月19日

在庫あり
「建築をつくることは、その場所の物語をつくること」――毎年、多くの図書館や医療施設、市庁舎、大学校舎、生涯学習センターなどを設計してユニークな建造物を出現させている建築家の思索の束を、新鋭の夜久かおりのイラストとともに一冊に収める。

著者プロフィール

鳴海 雅人(ナルミ マサト)

1958年、青森県生まれ。芝浦工業大学建築学科卒業後、1980年に佐藤総合計画(旧佐藤武夫設計事務所)に入社、現在、執行役員、アーキテクトサークル・プリンシパル。日本建築学会、JIA日本建築家協会登録建築家、CASBEE評価委員。主に公共建築のコンペやプロポーザルから設計・監理まで、100件以上に関わる。グッドデザイン賞、BCS賞、建築学会選奨、JIA賞、公共建築賞、図書館建築賞、まちなみ景観賞など多数を受賞。著書に『人生は満たされない建築で溢れている』、共著に『触発する図書館』(ともに青弓社)、『予感の形式』『つなぐまちづくりシビックデザイン』(ともに日刊建設通信新聞社)、『ほんものづくり』(建築ジャーナル)。

目次

プロローグ 人生の旅は続く――変わらないために変わり続ける

ありえたかもしれない瞬間を求めて――「美とモラルの空間」オリンピックTokyo2020・東京ビッグサイト増築
場所の空気を少し違った空気に変質させる建築――「白いねぶた」青森市新庁舎プロポーザル当選案
世の中で変わらないものは、「変化する」ということである――「個が自然の摂理と結び付く」中央省庁建築レトロフィット(霞ヶ関)
新聞はしぶとい――「その国の新聞を見ればその国がわかる」山陽新聞配送センター(岡山県)

中国夢風景区1――北京の呼吸と故宮と故宮 

人生とは不可能にたどり着く前に体験するいくつかの可能性かもしれない――「東京くじら・郷愁を感じる空間」昭島市生涯学習センター
さざれ石が巌となる 研ぎ澄まされた原石のような建築――「苔むすまでの永遠の建築」岐阜市新庁舎
風音と潮騒が聞こえてくるだけで価値観が変わる場所――「生き続ける遺伝子」長崎県立・大村市立一体型図書館 
馬を愛し世話する者が受ける報いは単純だが達成感に満ちている――「馬蹄の形・皇室と馬について」皇居内建築プロジェクト

中国夢風景区2――台湾絶景 

誰でも感じることはできるが、具体的にすることは誰にでもできることではない――「シークレットガーデン」東邦大学薬学部新棟・健康科学部新棟
拘置環境、だからこそ見える世界――「その社会の寛容度のバロメーター」拘置所・刑務所建築(西日本)
すべての人がなんらかの檻に入れられているが、窓はいつも開いている――「ジョハリの窓」少年矯正医療センター(宇治市)
雑草とはその美点がまだ発見されていない植物である――「心と庭・箱庭療法」世田谷区梅が丘福祉保健医療施設

中国夢風景区3――ディテールは神に宿る

言葉だけが乖離していたことに気づく場所――「百花繚乱五島列島」島原市新庁舎(長崎県)
記憶は水のなかに漂う記録に命を吹き込む――「東京・わたし・計画」東京の水辺舟運構想提案
少ないものに集中し、多くの可能性を引き出す――「レス・イズ・モア、実用の極美(ルビ:きわみ)」東京都立公文書館
純粋は欲望と隣り合わせ、欲望に忠実であることが純粋の証しだ――「美に向かうまなざし・グラスゴーから京都へ」京都女子大学図書館

中国夢風景区4――白菜喝采 

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