特集 第1回ライトノベル・フロントライン大賞発表!ライトノベル・フロントライン1

ライトノベル・フロントライン1 特集 第1回ライトノベル・フロントライン大賞発表!

大橋 崇行 編著, 山中 智省 編著
A5判 176ページ 並製
定価:1200円+税
ISBN978-4-7872-9231-5 C0395
奥付の初版発行年月:2015年10月/書店発売日:2015年10月16日

在庫あり
一大ジャンルへと成長したライトノベルだが、作品数に対して評論の数が圧倒的に少ない。年2回刊行する本シリーズ第1号では、ラノベ批評を開拓すべく特集でライトノベル・フロントライン大賞を発表、小特集で少女小説を取り上げる。作品紹介・連載も充実。

版元から一言

いまや一大ジャンルへと成長したライトノベルだが、作品数に対して評論の数は圧倒的に少ない。年2回刊行する本シリーズは、『ライトノベル研究序説』『ライトノベル・スタディーズ』を手がけた研究会を母体に、毎号特集を立ててラノべ関連の重要なトピックスを体系的にまとめ、全容がつかみづらい最新状況を捉えていく。

創刊号の特集では、第1回ライトノベル・フロントライン大賞を発表する。2014年の1年間に刊行された新人作家の新作を研究会会員が確認し、「質」を重視した選考を重ねて大賞候補作を選出。良質な作品を大賞として、エッジの効いた作品を特別賞として紹介する。

選考委員:タニグチリウイチ(書評家)/倉本さおり(ライター)/大橋崇行/山中智省(ともに大学教員・ライトノベル研究会会員)

また小特集では、氷室冴子や新井素子らが活躍した1980年代の少女小説を、作家・久美沙織の評論と複数の批評で検証する。ラノベのアニメ化・コミック化作品紹介や連載も充実させた、新たにラノベ・ワールドへ打って出る『ラノフロ』創刊号、発進!

表紙イラスト=時雨
ロゴマーク=佐藤ちひろ

著者プロフィール

大橋 崇行(オオハシ タカユキ)

作家。東海学園大学教員。専攻は日本近代文学。小説に『大正月光綺譚 魔術少女あやね』(辰巳出版)など。

山中 智省(ヤマナカ トモミ)

滋賀文教短期大学教員。専攻は日本近代文学、オタク研究。著書に『ライトノベルよ、どこへいく』(青弓社)など。

目次

創刊の辞 ライトノベル論宣言 大橋崇行

特集 第1回ライトノベル・フロントライン大賞発表!

 選考にあたって/大賞作品発表!

 大賞受賞者インタビュー 聞き手:大橋崇行/山中智省

 特別賞 大橋崇行/山中智省

 ライトノベル・フロントライン大賞最終選考会 タニグチリウイチ/倉本さおり/大橋崇行/山中智省
  『星降る夜は社畜を殴れ』/『給食争奪戦』/『偽神戦記――首輪姫の戴冠』/『王手桂香取り!』/『ハコニワフールズ――精霊、火炎放射魔、古い顔』/『夏の終わりとリセット彼女』

 大賞候補作品 ブックレビュー
  『非公認魔法少女戦線――ほのかクリティカル』/『ゼロから始める魔法の書』/『水木しげ子さんと結ばれました』/『狩兎町ハロウィンナイト――陽気な吸血鬼と機械仕掛けの怪物』/『フレイム王国興亡記1』/『戦塵の魔弾少女(ルビ:バレット・ガールズ)――魔法強化兵部隊戦争記』/『夏の終わりとリセット彼女』/『覇王の娘』/『神楽坂G7――崖っぷちカフェ救出作戦会議』/『クズが聖剣拾った結果』/『ロクでなし魔術講師と禁忌教典(ルビ:アカシックレコード)』/『死線世界の追放者(ルビ:リジェクター)』/『武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行』/『レターズ/ヴァニシング――書き忘れられた存在』/『藤元杏はご機嫌ななめ――彼女のための幽霊』/『幻惑のディバインドール――Eye Knows Heaven』/『今すぐ辞めたいアルスマギカ』/『かけもち女官の花○修行』/『着ぐるみ最強魔術士の隠遁生活』/『薔薇に雨――孤高の王子に捧げる初恋』/『HP1からはじめる異世界無双1』

 アニメ化作品紹介
  『ロウきゅーぶ!』『ロウきゅーぶ!SS』/『ソードアート・オンライン』『ソードアート・オンラインⅡ』/『人生相談テレビアニメーション「人生」』/『甘城ブリリアントパーク』/『俺、ツインテールになります。』

 コミック化作品紹介
  『狼と香辛料』/『GOSICK―ゴシック―』/『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『俺の後輩がこんなに可愛いわけがない』/『とある飛空士への追憶』/『紫色のクオリア』/『人類は衰退しました ようせい、しますか?』/『ソードアート・オンライン』シリーズ/『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 愛』

小特集 少女小説1980

 一九八〇年代の少女小説を再考する 大橋崇行

 少女小説は誰のもの? 久美沙織
  1 少女小説という居場所
  2 想像力に寄り添う
  3 少女小説の「理想」と読者
  4 伝統とオリジナルの力
  5 視覚メディアのインパクト
  6 いま改めて少女小説の可能性を考える

 一九八〇年代の少女小説作家
  氷室冴子/新井素子/久美沙織/田中雅美/藤本ひとみ/花井愛子/唯川恵/正本ノン

 ジュニア小説の盛衰と「少女小説」の復活――一九六〇年代から八〇年代の読み物分析を中心に 嵯峨景子
  1 ジュニア小説の盛衰とその射程
  2 “少女小説家”氷室冴子の出現
  3 「小説ジュニア」から「Cobalt」へ

 少女の文体――新井素子初期作品における一人称 大橋崇行
  1 アニメ・まんが文化との接続をめぐって
  2 小説リテラシーの変容
  3 「おしゃべり」としての一人称
  4 一人称の〈文体〉
  5 少女口語体
  6 編成される「少女の文体」

連載 ガーリーノベルの現在(第1回)
 二十一世紀の少女小説はどこに向かうか 久米依子

連載 ライトノベル翻訳事情(第1回)
 ライトノベルは翻訳されているのか? 太田 睦

連載 ラノベ史探訪(第1回)
 『アルスラーン戦記』でたどる「ファンタジーフェア」の軌跡 山中智省

連載 ライトノベル時評(第1回)
 ライト文芸の流行と今後の展望 大橋崇行

『ラノフロ』発進!――あとがきにかえて 一柳廣孝