特集 さよなら北翔海莉&妃海風宝塚イズム34

宝塚イズム34 特集 さよなら北翔海莉&妃海風

薮下 哲司 編著, 鶴岡 英理子 編著
A5判 184ページ 並製
定価:1600円+税
ISBN978-4-7872-7396-3 C0374
奥付の初版発行年月:2016年12月/書店発売日:2016年12月01日

在庫あり
歌劇団きっての実力派、星組トップ北翔海莉と妃海風が宝塚を去った。2人の魅力や舞台の思い出を存分に語り、心からの感謝と別れの言葉を贈る。元月組トップ涼風真世へのインタビュー、珠城りょうや望海風斗を取り上げる小特集も収めて、盛りだくさんの一冊。

版元から一言

歌・芝居・ダンスと三拍子そろった歌劇団きっての実力派、星組トップスターの北翔海莉が11月の公演でついに宝塚を去る。特集では、彼女の多彩な出演作を振り返りながら、豊かな歌唱力や磨き抜かれた男役芸、そして努力をいとわない人柄といった魅力を存分に語る。加えて、同時退団を決めたトップ娘役・妃海風の魅力や、北翔・妃海の奇跡のコンビネーションにも目を向け、2人に心からの感謝と別れの言葉を贈る。
小特集1では、研9の若さでの月組トップ就任が決まった珠城りょうへの期待を語り、小特集2では、『ドン・ジュアン』でセンセーションを巻き起こした望海風斗を中心に、勢い盛んな各組の2番手男役を取り上げ、その現状を分析する。さらに、OGインタビューには元月組トップの涼風真世が登場! そのほか、大劇場公演評や外箱公演についての編著者対談、新人公演評、舞台写真多数所収のOG公演評も収めて、今号も内容盛りだくさんでお届け!

著者プロフィール

薮下 哲司(ヤブシタ テツジ)

映画・演劇評論家、元スポーツニッポン新聞社特別委員、甲南女子大学非常勤講師。毎日文化センター宝塚講座担当。著書に『宝塚歌劇支局1』『宝塚歌劇支局2』『宝塚伝説2001』(いずれも青弓社)ほか。宝塚歌劇公演評(「毎日新聞」関西版夕刊)を連載中。ブログ「薮下哲司の宝塚歌劇支局プラス」(http://ameblo.jp/takarazukakagekishikyoku/)。

鶴岡 英理子(ツルオカ エリコ)

演劇ライター。著書に『宝塚のシルエット』、編著書に『宝塚ゼミ』シリーズ(ともに青弓社)ほか。インタビュー記事なども多数。
◆『宝塚イズム34』で取り扱う公演には、『Bow Singing Workshop』シリーズを含め、関西だけの公演が多数あり、関東在住の身としてはことさら大変な半年間でした。でも一生懸命な人を目の当たりにするライブはこれほど観る者に感動を与えるんだな、を改めて知った半年間でもあり、感慨深いです。

目次

特集 さよなら北翔海莉&妃海風
 はじめに 遅咲きの大輪、見事に咲かせた努力の人 薮下哲司
 さらば、ラスト・サムライ 大上戸国雄
 朗らかに、清く正しく美しく 加藤暁子
 エンターテイナー北翔海莉よ永遠に 岩本 拓
 悲願のトップへの軌跡と奇跡 木谷富士子
 初恋の香りを残して 大越アイコ
 最後の八十四期生が残したものは…… 永岡俊哉

小特集1 珠城りょう――若き月組トップへの期待
 はじめに 安定感のなかからのぞく新しい魅力 薮下哲司
 若い荒事系トップの誕生 木谷富士子
 珠城への期待と今後の月組に望むこと 岩本 拓
 珠城りょう時代のはじまり 『アーサー王伝説』の成果に新生月組への期待を寄せて 鶴岡英理子

小特集2 望海風斗の衝撃――各組二番手戦力分析
 はじめに 望海風斗が照射した二番手スターの重要性 鶴岡英理子
 悪のカリスマ 大越アイコ
 心に生き続ける作品 加藤暁子
 検証・各組二番手事情 木谷富士子
 二番手を見ると組の特徴が見えてくる! 永岡俊哉

公演評2016・4―11
 花組『ME AND MY GIRL』
  明日海りお、ビルに新しい風 薮下哲司
  ピュアなハッピーミュージカル 木谷富士子
 月組『NOBUNAGA〈信長〉――下天の夢』『Forever LOVE!!』
  たゆみない挑戦を宣言する龍魂 岩田京子
  爆発する龍真咲と愛希れいかのゼロ番力 大越アイコ
 雪組『私立探偵ケイレブ・ハント』『Greatest HITS!』
  旬の魅力にあふれた二本立て 薮下哲司
  初心者から大ファンまで、みんなが楽しめるお芝居とショー 永岡俊哉
 星組『桜華に舞え』『ロマンス!!(Romance)』
  ぬくもり伝わる古きよき時代の宝塚からのメッセージ 加藤暁子
  サヨナラ公演ならではの方法論が詰まった二作品 鶴岡英理子
 宙組『エリザベート――愛と死の輪舞』
  宝塚版『エリザベート』――その世界観の大きな価値 下瀬直子
  二十年分の敬意に満ちあふれた新時代の美しきファンタジー 水野成美
 対談 ベテランの仕事を見据えるなかから、次世代を探った半年間 二〇一六年五―十月の外箱公演 薮下哲司/鶴岡英理子

新人公演評2016・5―9
 スター候補の活躍に多くの収穫を見いだす――宝塚大劇場篇 永岡俊哉
 新人公演が照射するものの多彩さ――東京宝塚劇場篇 鶴岡英理子

OG公演評2016・4―9
 OGにも脈々と息づく宝塚の壮大な幻想性――関東篇 鶴岡英理子
 タカラジェンヌOGの底力まざまざ――関西篇 薮下哲司

「TAKARAZUKA」をアピール! ファン層の広がり、次は宝塚オリジナルで――OG版『CHICAGO』ニューヨーク公演 中村正子

天津乙女さん没後三十六年 インタビュー初体験はテレビだった 宮田達夫

OGロングインタビュー 涼風真世――昔妖精いまも妖精 聞き手/薮下哲司