前衛芸術の想像力とその時代大阪万博が演出した未来

大阪万博が演出した未来 前衛芸術の想像力とその時代

暮沢 剛巳 著, 江藤 光紀 著
四六判 306ページ 並製
定価:2000円+税
ISBN978-4-7872-7355-0 C0070
奥付の初版発行年月:2014年08月/書店発売日:2014年08月02日

在庫あり
1970年に開催され、6,000万人以上を動員した大阪万博。これまで見落とされていた総合芸術としての万博の側面に注意を向け、万博と当時の前衛芸術がどのように交差・対立・融合したのかを明らかにして、「未来」を演出した大阪万博の現代的な意義を照らす。

著者プロフィール

暮沢 剛巳(クレサワ タケミ)

1966年、青森県生まれ。東京工科大学デザイン学部准教授。専攻は20世紀美術、デザイン研究。著書に『美術館の政治学』(青弓社)、『現代美術のキーワード100』(筑摩書房)、『ル・コルビュジエ』(朝日新聞出版)、『自伝でわかる現代アート』(平凡社)、『世界のデザインミュージアム』(大和書房)、共編著に『ビエンナーレの現在』(青弓社)など。

江藤 光紀(エトウ ミツノリ)

1969年、栃木県生まれ。筑波大学人文社会系准教授。専門は近現代美術史、音楽評論。著書に『現代芸術をみる技術』『カンディンスキー』(ともに東洋書店)、『カンディンスキー コンポジションとしての絵画』(コスモス・ライブラリー)、共編著に『美を究め美に遊ぶ』(東信堂)など。

目次

序 章 大阪万博と前衛芸術を語るために 暮沢剛巳

第1部 「人類の進歩と調和」――大阪万博の「光」と「影」

第1章 光と影、過去と未来――SF的想像力が切り取る万博 江藤光紀
 1 万博と反博
 2 眉村卓の近未来官僚社会
 3 お祭り広場と『太陽の塔』
 4 万国博を考える会
 5 未来のダークサイド

第2章 万博と原子力――アトミウムから『太陽の塔』へ 暮沢剛巳

第2部 大阪万博の「夢」――未来都市としてのパビリオン

第3章 せんい館――「エロスとタナトス」が生成される「環境」 暮沢剛巳

第4章 詩人・武満徹と闘将・クセナキス 江藤光紀
 1 万博クラシックと大原立体音楽堂
 2 スペース・シアターと武満徹
 3 万博作曲家クセナキス

第5章 ペプシ館――「独自の単一性と全体性」に見るモントリオール万博からの問題継起 暮沢剛巳

第6章 一作曲家の想念の宇宙――ドイツ館のシュトックハウゼン 江藤光紀

第3部 前衛芸術のその後

第7章 吉原治良と具体美術協会――戦後前衛の最後の花道 暮沢剛巳

第8章 評論家と作曲家とプロデューサーと――秋山邦晴の万博 江藤光紀

第9章 一九七〇年の二つの前衛――大阪万博と「人間と物質」 暮沢剛巳

曾根幸一氏インタビュー――丹下研究室の一九六〇年代とその前後 聞き手:暮沢剛巳

一柳慧氏インタビュー――アーティストたちとの実り豊かな交流と万博 聞き手:江藤光紀

あとがき 暮沢剛巳