1914―2014タカラヅカという夢

タカラヅカという夢 1914―2014

津金澤 聰廣 編著, 田畑 きよ子 編著, 名取 千里 編著
四六判 264ページ 並製
定価:2000円+税
ISBN978-4-7872-7348-2 C0074
奥付の初版発行年月:2014年05月/書店発売日:2014年05月15日

在庫あり
小林一三の教育観・興行観を反映した音楽学校の創設、新たな試みに挑戦して発展した戦前、戦中―戦後の実像、歌舞伎との比較、OGインタビューなどをとおして、100年の美麗な夢の世界をより深く味わい、その歩みの先にある輝かしい未来を豊かに照らす。

著者プロフィール

津金澤 聰廣(ツガネサワ トシヒロ)

1932年、群馬県生まれ。関西学院大学名誉教授。専攻はメディア史、文化社会学。著書に『宝塚戦略』(講談社)、共編著に『近代日本の音楽文化とタカラヅカ』(世界思想社)、『タカラヅカ・ベルエポック』『タカラヅカ・ベルエポックⅡ』(ともに神戸新聞総合出版センター)ほか多数。

田畑 きよ子(タハタ キヨコ)

1945年、兵庫県生まれ。元阪急文化財団池田文庫司書・学芸員。分担執筆に『追悼 春日野八千代』(青弓社)、『近代日本の音楽文化とタカラヅカ』(世界思想社)、『タカラヅカ・ベルエポックⅡ』(神戸新聞総合出版センター)ほか。『宝塚歌劇における民俗芸能と渡辺武雄』(阪急学園池田文庫)の制作に携わる。

名取 千里(ナトリ チサト)

1948年、兵庫県生まれ。ティーオーエー専務取締役、エッセイスト。著書に『タカラヅカはドリームシアター』(芸文社)、『仕事も!結婚も!』(恒友出版)、分担執筆に『近代日本の音楽文化とタカラヅカ』(世界思想社)、共編著に『タカラヅカ・ベルエポック』『タカラヅカ・ベルエポックⅡ』(ともに神戸新聞総合出版センター)ほか多数。

目次

凡例

はじめに 津金澤聰廣

第1部 始まりはここから――宝塚音楽学校という装置

第1章 宝塚音楽歌劇学校校長・小林一三――その教育観と危機管理を中心に 津金澤聰廣
 1 学校の目的は技芸の向上、品性の陶冶
 2 小林一三の学校経営における恋愛観、結婚観、女性観
 3 父兄の注文と生徒自治による協和会
 4 「朗らかに、清く正しく美しく」は危機管理の一方策か

第2章 宝塚音楽舞踊学校校長・森隼三 貫田優子
 1 小林一三との出会い――大阪府池田師範学校附属小学校主事時代の森隼三
 2 教育者としての森の歩み
 3 「学校宝塚」と森隼三

第3章 宝塚女子青年会について――宝塚歌劇との関係を中心に 松本佳子
 1 宝塚女子青年会の活動
 2 歌劇観劇と学校参観
 3 宝塚音楽歌劇学校校舎・寄宿舎との関わり

コラム 治虫とTAKARAZUKAと俺 手塚 浩

第2部 タカラヅカとその時代

第1章 宝塚歌劇の作曲家竹内平吉について 田畑きよ子
 1 少年時代から恵まれた楽才を放ち、東京音楽学校へ
 2 帝劇歌劇部から浅草オペラ時代
 3 竹内平吉、宝塚歌劇団へ

第2章 劇場公演のいとなみ――戦時期から戦後占領期の宝塚歌劇 戸ノ下達也
 1 戦時期の宝塚歌劇
 2 戦後占領期の宝塚歌劇

第3章 地方公演と宝塚――名古屋宝塚劇場公演を中心に 末松憲子
 1 名古屋公演の始まり
 2 名古屋宝塚劇場の誕生
 3 戦時中の名古屋公演
 4 戦後の名古屋公演
 5 聞き書き・戦後の名古屋宝塚劇場公演

第4章 地方都市宝塚と宝塚歌劇 倉橋滋樹
 1 少女歌劇が始まる
 2 少女歌劇を軸に急速な発展―戦前まで
 3 戦後の市制施行
 4 宝塚市の発展と阪神・淡路大震災

コラム 一九四六年の歌劇再開から六四年までの思い出 古川 明

コラム 関西の浅草オペラ 塩津洋子

第3部 交感するタカラヅカ

第1章 タカラヅカなシャンソン 須山公美子
 1 最初のシャンソン「モン・パリ」
 2 わけても忘られぬパリの都
 3 すみれの花でなければ始まらない!
 4 『たからじぇんぬ』

第2章 宝塚歌劇と歌舞伎――歌舞伎史研究家が宝塚歌劇を見たとき 荻田 清
 1 開演から
 2 舞台構造、場面転換
 3 音、小道具、上演形式、演技の特徴
 4 「宝塚歌舞伎」の理想の実現

第3章 宝塚歌劇と狂言――『宝塚狂言の会――茂山忠三郎レッスン発表会』をめぐって 名取千里
 1 茂山忠三郎と宝塚歌劇
 2 第一回『宝塚狂言の会』
 3 第二回『宝塚狂言の会』
 4 第三回『宝塚狂言の会』
 5 狂言レッスン第一期生の鈴鹿照

コラム 阪神間モダニズムとスポーツ 髙木應光

コラム 一九一四年の宝塚観劇記録――芦田止水日記から 槇田 盤

第4部 OGが語る魅力

第1章 明日香都インタビュー――宝塚歌劇は永遠に 名取千里

第2章 初風諄インタビュー――宝塚に魅せられて 田畑きよ子

コラム 「女の園」への女性進出 時岡禎一郎

あとがき 名取千里