日本と海外の比較から考えるなぜジェンダー教育を大学でおこなうのか

なぜジェンダー教育を大学でおこなうのか 日本と海外の比較から考える

村田 晶子 編著, 弓削 尚子 編著
四六判 202ページ 並製
定価:2400円+税
ISBN978-4-7872-3419-3 C0036
奥付の初版発行年月:2017年07月/書店発売日:2017年07月14日

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近年、「女性活躍」が叫ばれる一方で、会社・企業では女性や性的マイノリティーへのハラスメントが後を絶たず、有名大学の男子学生による性犯罪もたびたび報道されている。また、女性蔑視のCM・広告・コンテンツが「炎上」することも多い。「男女格差が世界で111位」という日本の現実を私たちは生きているのである。

ジェンダー・センシティブな視点はなぜ必要か、それを学生が身につけるには教育カリキュラムをどう組み立てるのか、学生たちの主体的な学びをどう引き出して並走するのか。

アメリカ・フランス・中国の大学でのジェンダー教育の歴史や実践例を紹介し、国内の教育の実情、社会人教育・男性学の視点、LGBTIの学生への対応も提示して、ダイバーシティー環境の整備=社会の多様性に直結する大学でのジェンダー教育のあり方を提言する。

著者プロフィール

村田 晶子(ムラタ アキコ)

早稲田大学文学学術院教授、早稲田大学ジェンダー研究所所長。専攻は社会教育・成人教育学、教育とジェンダー。著書に『女性問題学習の研究』(未来社)、編著に『復興に女性たちの声を』(早稲田大学出版部)、共編著に『ジェンダー研究/教育の深化のために』(彩流社)など。

弓削 尚子(ユゲ ナオコ)

早稲田大学法学学術院教授。専攻はドイツ史、西洋史、ジェンダー史。著書に『啓蒙の世紀と文明観』(山川出版社)、共編著に『ジェンダー研究/教育の深化のために』(彩流社)、共著に『世界史のなかの女性たち』(勉誠出版)など。

目次

はじめに 弓削尚子

第1章 北米の大学における女性学およびジェンダー研究の歴史的系譜と現在 シャラリン・オルバー[ゲイ・ローリー監訳、宮下摩維子訳]
 1 北米の大学における女性学の現状
 2 北米の女性学の歴史的系譜
 3 女性学およびジェンダー研究をゲットー化しないために

解題 シャラリン・オルバー氏の知の冒険 ゲイ・ローリー

コラム ドナルド・トランプの時代の女性学およびジェンダー研究の展望 シャラリン・オルバー[ゲイ・ローリー監訳、宮下摩維子訳]

第2章 フランスにおけるジェンダー教育の軌道――高等教育機関を中心に クリスティーヌ・レヴィ
 1 ジェンダー研究をめぐる環境とジェンダー教育の歴史的・社会的背景
 2 高等教育機関での新しい動き

解題 「もう一つの可能性」としてのジェンダー・スタディーズ 矢内琴江

コラム フランスでのジェンダー概念をめぐる論争 クリスティーヌ・レヴィ

第3章 グループを育て、社会とつなげる――大学でのジェンダー教育を活性化する新しい試み 柯倩★女偏に亭★[熱田敬子訳]
 1 若者の悩みに答え、注目の社会問題に介入する――授業の主題設定
 2 グループを育成し、学生の主体性を育てる――教育方法の探究
 3 社会とつながり、ボランティアから学ぶ――知識と行動の転化
 4 ボランティア学習の事例――『とことんヴァギナ・モノローグス』の上演と社会への貢献

解題 『まんこ語り』が育むフェミニズム・アクション 熱田敬子

コラム 中国における行動派フェミニストの成長とジェンダー・バックラッシュ 熱田敬子

第4章 男性学・男性性研究とジェンダー教育の重要性 伊藤公雄
 1 男性学・男性性研究の誕生と発展
 2 男子・男性を対象にしたジェンダー教育の重要性

コラム 学生と性暴力 弓削尚子

第5章 日本の大学におけるジェンダー教育の課題――社会を変革する希望の糧に 村田晶子
 1 ジェンダー教育をめぐる日本国内の状況
 2 高等教育におけるジェンダー教育の取り組み
 3 日本の高等教育におけるジェンダー教育/研究の課題

コラム 学生が作る「ダイバーシティ・マップ」 安野 直

終 章 高等教育とジェンダーをめぐる今後の課題――国際シンポジウムでの議論を踏まえて 森脇健介
 1 ジェンダー教育の歴史と現在の課題
 2 フランスにおけるジェンダー・マスターコースの設置と専門職教育
 3 『ヴァギナ・モノローグス』の実践と授業の方法論

むすびにかえて 村田晶子