PTAという国家装置

PTAという国家装置

岩竹 美加子 著
四六判 250ページ 並製
定価:2000円+税
ISBN978-4-7872-3414-8 C0036
奥付の初版発行年月:2017年04月/書店発売日:2017年04月24日

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社会教育組織としても地域組織としてもこの国最大の規模の巨大組織PTAは、どういう歴史をもち、何を目的にして、どういう活動をしているのか。名前は広く知られているが全貌が明らかになっていないPTAを、自分の経験も織り込んで縦横に解明していく。

PTAは、敗戦後にGHQが指導した教育民主化の理念と、戦前にあった学校後援会や保護者会・父兄会など旧態の組織とがない交ぜになった性格をもっている。それは私立・公立・国立別に組織され、幼稚園から高校まで、盲学校や聾学校、養護学校にも設置されている。また、原則的には市区町村郡・都道府県・国レベルの連合体を組織している。

その実態を、①歴史的な背景、②国の教育行政やほかの地域組織との関連、③共同体論や社会関係資本などとの関係で、薄皮をはぐように解説していく。
道徳の教科化、家族意識の強調など、戦後の平和主義からの逸脱を進める路線のなかで、親の評価も割れているこの巨大組織がどこへ向かうのかを含めて考察する。

著者プロフィール

岩竹 美加子(イワタケ ミカコ)

1955年、東京都生まれ。ペンシルヴァニア大学大学院民俗学部博士課程修了、ヘルシンキ大学教員。編訳書に『民俗学の政治性』(未来社)、共著に『ヨーロッパ人類学』(新曜社)ほか。