お守りを食べ、縁起を味わう日本まじない食図鑑

日本まじない食図鑑 お守りを食べ、縁起を味わう

吉野 りり花 著
A5判 160ページ 並製
定価:2000円+税
ISBN978-4-7872-2066-0 C0026
奥付の初版発行年月:2016年09月/書店発売日:2016年09月12日

在庫あり
季節の節目の行事食や地域の祭りの儀礼食、五穀豊穣などを願う縁起食など、願いを託して食べられるものを〈まじない食〉と定義して、日本全国に息づく「食べるお守り」とその背景にある民俗・風習、それを支える人々の思いをカラー写真とともに紹介する。

版元から一言

お正月のおせちやお盆の白玉団子、冬至のかぼちゃなど、季節の節目節目に食べる行事食や地域の祭りの儀礼食、五穀豊穣などを願う縁起食……。自然への畏敬の念をもち、身近な人々の幸せを願い、食べ物を捧げ、さまざまな縁起を郷土食を通して味わう人々と文化が各地にある。

神事、仏事、伝承行事のなかで何かの願いを託してお供えされる食材、食べられる料理を〈まじない食〉と定義して、いまも日本全国に息づく「食べるお守り」である〈まじない食〉とその背景にある民俗・風習や伝統文化、それを支える人々の思いをほのぼのする文章とカラー写真で紹介する食べ物エッセー。

※取り上げるまじない食の例※
無病息災を願う京都のきゅうり封じ、塩鯛を安産のお守りにする福岡の早魚神事、豆腐を食べて1年分の嘘を帳消しにする鳥取のうそつき豆腐、岩手・遠野に根づく先祖供養のミズキ団子や仏正月のとろろご飯など。

著者プロフィール

吉野 りり花(ヨシノ リリカ)

旅ライター・旅エッセイスト。鹿児島県生まれ。早稲田大学第一文学部(日本文学専修)卒業後、出版社勤務を経て、フリーランスライターに。日本各地を旅した経験を生かし、日本の旅や食文化のエッセーやコラムを執筆する。現在は「NIKKEI STYLE」(日本経済新聞社・日経BP社)、「大人のレストランガイドNEWS」(日本経済新聞社・ぐるなび)、各種会員誌などに旅エッセーや食文化コラムの連載をもつ。

目次

はじめに――ごあいさつに代えて

第1章 まじない食を訪ねる旅へ――なぜ、まじない食に興味をもったのか

第2章 キュウリが夏の病の身代わりに――神光院の「きゅうり封じ」[京都府京都市]

第3章 巨大なワラ人形で厄落とし――若神子のほうとう祭り[山梨県北杜市]

第4章 若者たちが切り分けた塩鯛を安産のお守りに――早魚神事[福岡県福岡市]

第5章 豆腐を食べて一年分の嘘を帳消しに――八日吹きのうそつき豆腐[鳥取県鳥取市]

第6章 一年のはじめに豊作を祈る――民話のふるさと遠野の小正月[岩手県遠野市]

第7章 龍神様のナスが夏の毒消しに――お諏訪様のなすとっかえ[埼玉県狭山市]

第8章 巨大なタラを担いで大漁祈願――掛魚まつり[秋田県にかほ市]

第9章 男の子の健やかな成長を祈る――八朔の団子馬[香川県丸亀市]

第10章 大根を食べると中風にならない――鳴滝・了徳寺の大根焚き[京都府京都市]

第11章 お釈迦様のはなくそで病よけ――涅槃会と花供曾あられ[京都府京都市]

第12章 馬っこに団子を供えて豊年満作――馬っこつなぎとしとぎ団子[岩手県遠野市]

第13章 都会のまじない食――しょうが祭りのしょうが、こんにゃくえんまのこんにゃく、氷室祭りのカチワリ氷[東京都八王子市・港区・文京区/大阪府大阪市]

参考文献一覧

巻末資料――まだまだある、全国の食べるお守り・まじない食

あとがき