越境する近代 4
姜 竣(著)
A5判 304ページ 上製 定価 3400円+税 ISBN978-4-7872-2023-3 C0320 在庫あり
奥付の初版発行年月 2007年08月 書店発売日 2007年08月30日 登録日 2010年02月18日
戦前には〈不気味なもの〉として街頭から排除された紙芝居は、一方では、教育紙芝居や国策紙芝居として活用されていった。紙芝居の昭和史をたどり、『ゲゲゲの鬼太郎』を生んだ紙芝居『墓場奇太郎』などを分析して、近代における異端の実相を読む。
序章 境界と両義性を超えて 1 はじめに 2 トーテミズムから人類学機械へ 3 タブーから不気味なものへ 4 歴史の天使と民衆 5 紙芝居研究の原点 第1部 紙芝居はどこからくるのか 第1章 紙芝居の時代 1 昭和恐慌と紙芝居の流行 2 紙芝居の歴史 3 紙芝居の実態と地域性 第2章 紙芝居に介入する社会 1 統制と対抗 2 街路の学校化 第2部 物語とメディア 第3章 醜いヒーローの形態学 1 物語の原風景 2 『墓場奇太郎』の誕生と成長 3 地底と空の形態学 第4章 絵の〈声〉を聴く 1 紙芝居と〈声〉 2 マンガと文字 3 絵の〈声〉を聴く 第3部 〈不気味なもの〉たち 第5章 怪奇の近代 1 『遠野物語』と怪談の間 2 荒ぶる神の原基 3 不気味なものへ 第6章 〈不気味なもの〉をめぐる問題系 1 社会的周縁と象徴的全体 2 ケガレ論からの問い直し 3 聖なるものの両義性を超え 4 われらが自我の幻想とメディア 終章 越境するローカルなもの 1 「境界」と「道」 2 紙芝居のトポス 3 ローカルなものと交通空間 4 グローバルなものとローカルなもの あとがき 人名索引 事項索引
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