バラエティ化する宗教

バラエティ化する宗教

石井 研士 編著
A5判 188ページ 並製
定価:2000円+税
ISBN978-4-7872-1045-6 C0014
奥付の初版発行年月:2010年10月/書店発売日:2010年10月22日

在庫あり
スピリチュアル番組や不思議現象番組、宗教団体の過剰報道など、いまや宗教はエンターテインメントとして発信されている。「スピリチュアリティとテレビの共犯関係」「宗教をめぐる報道とステレオタイプ」を軸に、バラエティ化する宗教の実像に迫る。

著者プロフィール

石井 研士(イシイ ケンジ)

國學院大學神道文化学部教授。専攻は宗教学。著書に『プレステップ宗教学』(弘文堂)、『テレビと宗教』(中央公論新社)、『データブック現代日本人の宗教 増補改訂版』(新曜社)、『結婚式 幸せを創る儀式』(日本放送出版協会)など。

目次

はじめに 石井研士


第1部 スピリチュアリティとテレビの共犯関係

第1章 バラエティ化する宗教とテレビ 小城英子
 1 不思議現象番組の歴史
 2 オウム・ショック
 3 バラエティ化の行方

第2章 テレビメディアで語られるスピリチュアリティ──日本とアメリカの事例から  小池 靖
 1 メディアとスピリチュアル
 2 日本の事例──江原啓之と細木数子
 3 アメリカの事例──『オプラ・ウィンフリー・ショー』
 4 グローバル化とスピリチュアルブーム

第3章 スピリチュアルとそのアンチ──江原番組の受容をめぐって 堀江宗正
 1 江原番組の台頭
 2 弁護士たちによる要望書
 3 二十七時間テレビ『ハッピー筋斗雲』問題
 4 スピリチュアル番組規制論へ──『J─CASTニュース』の批判記事
 5 ネット・ユーザーの反応──規制論からテレビ批判へ
 6 好意的コメントに見られる江原評価の要因
 7 アンチとファンの対比
 8 「ネンダー」間の論争?
 9 「テレビ」の衰退とスピリチュアルの行方

第4章 放送コードと霊能者 菅 直子
 1 番組企画者に聞く
 2 放送局側の見解
 3 視聴者は霊能番組をどう見ているのか
 4 テレビは「やらせ」でも霊の話は信じる

第5章 「動物と話せる女性」の世界──テレビに描かれる「共存と癒し」の物語 葛西賢太
 1 動物と話せる女性・ハイジ
 2 ハイジとは、誰なのか?
 3 アニマルコミュニケータという仕事
 4 アニマルコミュニケータの仕事にはどんな意味があるか
 5 アニマルコミュニケータの重荷


第2部 宗教をめぐる報道とステレオタイプ

第6章 昭和三十年代(一九五五─六四年)の大本とテレビ 榎本香織
 1 昭和三十年代(一九五五─六四年)のテレビ
 2 大本とテレビ放送

第7章 NHKプライムタイムでの宗教の扱いについて 井上 俊
 1 NHK総合
 2 NHK教育
 3 注目すべき事件や特殊番組
 4 その他の番組

第8章 白装束集団に対する集中報道はなぜ起こったのか 石井研士
 1 事件の経緯と報道
 2 放送局の対応
 3 テレビと新聞の扱いの相違
 4 なぜ集中報道が生じたのか

第9章 ステレオタイプ化する宗教的リアリティ 石井研士
 1 テレビを流れる四種類の宗教関連情報
 2 ニュースで流れる宗教報道
 3 特集
 4 宗教のステレオタイプ化