現代救済宗教論

復刊選書 9
現代救済宗教論

島薗 進 著
四六判 256ページ 並製
定価:2000円+税
ISBN978-4-7872-1039-5(4-7872-1039-4) C0314
奥付の初版発行年月:2006年10月/書店発売日:2006年10月12日

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現代社会に大きな波紋を投げかけている新宗教とはいったい何なのか? 新宗教運動の成立過程から既成宗教との関係、精霊信仰の再生、海外での動向と新霊性運動の展開までを対象に新宗教の宗教史的位置づけを考察し、救済宗教の現在の位相を問う。

著者プロフィール

島薗 進(シマゾノ ススム)

1948年、東京都生まれ。東京大学大学院教授。専攻は宗教学。著書『時代のなかの新宗教』(弘文堂)、『ポストモダンの新宗教』(東京堂出版)、『〈癒す知〉の系譜』(吉川弘文館)、『いのちの始まりの生命倫理』(春秋社)、編著『何のための〈宗教〉か?』(青弓社)、『現代日本人の生のゆくえ』(藤原書店)ほか。

目次

序章 現代救済宗教論
救済宗教とは何か/歴史宗教と新宗教/現代社会における救済宗教

第一部 新宗教とは何か

第一章 新宗教の範囲
新宗教を指す用語/新宗教の範囲/新宗教の発生時期

第二章 新宗教の発生基盤
民俗宗教/日蓮系の在家講/修養道徳運動

第三章 新宗教の諸類型
これまでの類型論から/信仰の源泉と発生過程に基づく類型分け/土着創唱型の特徴/知的思想型の特徴/修養道徳型の特徴/土着知的思想複合型の特徴

第二部 大乗仏教と新宗教

第四章 大乗仏教と新宗教
仏教と新宗教の救済観/宗派内運動の系譜/宗派外運動の系譜/近代民衆の救済観の流れ

第五章 権威の危機と法華系新宗教
近代日本における法華系新宗教の位置/法華経=日蓮宗の伝統と新宗教におけるその継承/法華系新宗教とナショナリズム/法華系新宗教と大衆主義/権威の危機と法華系新宗教

第三部 民衆宗教と近代

第六章 日本の近代化と民衆宗教
近代化と宗教/大衆的倫理革新と呪術的宗教性/生命主義的思想の意義

第七章 新宗教の精霊信仰と民衆文化
民衆的な救済宗教運動による民衆文化の保存と変容/近代の民衆的宗教運動(新宗教)の特質/新宗教における精霊信仰の「再生」/近代都市社会と精霊信仰/広い範囲の現象への適用/七〇年代以降の宗教動向をどう見るか/救済神(聖なる中心の)信仰と精霊信仰の相補性

第四部 現代世界の中の日本新宗教

第八章 日本の新宗教の異文化進出
日本の新宗教の異文化進出/異文化進出の現状/異文化進出の時期/受容する社会の状況/進出した宗教の特徴とその魅力/異文化進出による文化的葛藤と教団統合/日本の新宗教の異文化進出の宗教史的意味

第九章 新宗教と新霊性運動
日本の新宗教とは何か/一九七〇年以降の日本の宗教状況/アメリカ合衆国の状況との比較

あとがき