挑戦する図書館

挑戦する図書館

大串 夏身 著
四六判 208ページ 並製
定価:2000円+税
ISBN978-4-7872-0058-7 C0000
奥付の初版発行年月:2015年08月/書店発売日:2015年08月21日

在庫あり
知的な創造と仕事・生活に役立つ社会的なインフラとしての図書館は、いま何を考え、実践に取り組むべきなのか。本・知識・情報がもつ内容とサービス、住民福祉を増進するための寄与、読書の推進と役割、などを理論と実践の両面から検討し、施策を提起する。

版元から一言

人々や地域に積極的にはたらきかける動的で挑戦的な姿勢が、いま、図書館に求められている。そうなるためには、何を考え、実践に取り組めばいいのだろうか。
本を活用することが個人の生活や仕事に役立つだけでなく、それらの総和がよりよい地域社会づくり・街づくりに貢献し、地域社会の質の向上に寄与することができる。本がもっているこうした力を引き出し、知的な創造、人々の生活や仕事に役立つようにするために、以下の内容を具体的に提言する。
●図書館の本来のあり方として知的な創造に関わる施設であることを明らかにする。
●いま進行中の情報化・IT化と図書館との関係を考察する。
●図書館とは何か、を再考する。
●地域づくり・街づくりに対する図書館の役割とは。
●図書館が所蔵しアクセスできる本がもつ知識・情報・物語・図像などと人を結び付ける図書館的な方法の体系化を試みる。
●各地で取り組んでいる実践事例を検討し、挑戦する視点を提起する。

著者プロフィール

大串 夏身(オオグシ ナツミ)

1948年、東京都生まれ。昭和女子大学人間社会学部特任教授。日本図書館情報学会、日本学校図書館学会、日本図書館協会などの会員。著書に『調べるって楽しい!』『これからの図書館・増補版』『図書館の可能性』『文科系学生の情報術』『世界文学をDVD映画で楽しもう!』『DVD映画で楽しむ世界史』(いずれも青弓社)、共著に『図書館概論』(学文社)、『触発する図書館』(青弓社)、編著に『読書と図書館』(青弓社)など多数。

目次

はじめに

第1章 知的な創造の場としての図書館
 1 急速に進化するネットワークと図書館
 2 知識・情報の共有化の意義
 3 知的な創造過程の枠組みの変化と人間関係
 4 知識の創造の場としての図書館
 5 図書館の三つの空間――交流、流入、静謐
 6 図書館は第三の情報基盤の中核施設
 7 地域で調べる――三人寄れば文殊の知恵
 8 挑戦する図書館にこそ

第2章 情報技術・ネットワークの進化と図書館
 1 価値創発からユビキタスネット社会へ
 2 図書館はどこへ行くのか
 3 「世界最先端IT国家創造宣言」と図書館
 4 情報技術と図書館サービス
 5 図書館員の継続的な研修の実施

第3章 図書館とは何か
 1 図書館に対するイメージ
 2 第一の情報革命とアレクサンドリア図書館
 3 歴史に現れた図書館の姿から
 4 図書館員にとっての住民の原像
 5 図書館を見る視点
 6 グローバルな視点
 7 図書館とは――わかりやすい説明ができないか?
 8 図書館活動の地域社会への効果

第4章 地域・まちづくりの核となる図書館
 1 地域の行政計画などに位置づけられる図書館
 2 図書館の活動がまちづくりに結び付く
 3 図書館がまちづくりを支援する
 4 図書館を「場」とした住民の活動
 5 〈つながる〉ことが地域に新しい価値を生み出す
 6 図書館の地域資料・情報の構築と活用

第5章 人と本、知識・情報を結び付ける体系を考える
 1 本棚づくりの重要性
 2 著者と編集者の共同作業で本ができる
 3 住民の本の入手方法
 4 本を手にするまでの住民・利用者の行動
 5 図書館の相談窓口は入り口の近くに
 6 分類も工夫して
 7 本棚の表示・ラベルを色分けする
 8 特定テーマに関する文献などを網羅的に収集したい
 9 具体的な作業――調べる流れに沿って
 10 電子書籍と人を結び付ける
 11 本と人を結び付ける行事などの試み
 12 講座・イベントの種類
 13 図書館が地域に出ていって本を紹介する

第6章 挑戦する図書館にこそ未来がある
 1 新しい時代の到来と図書館の挑戦
 2 優良施策事例などのなかの図書館
 3 挑戦する図書館
 4 挑戦的な取り組みの視点
 5 都道府県立図書館の挑戦

引用・参考文献など

おわりに