青弓社
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男役の行方
正塚晴彦の全作品

男役の行方の書影 天野道映●著

四六判 328ページ 並製
定価1,600円+税 2009年01月 発行 在庫あり
ISBN978-4-7872-7255-3
冊 

 

▼紹介

宝塚の華・男役は百年をかけて作られてきた歴史的産物であり、観客がいだく理想像である。それは時代とともに変化し、時代ごとの思想のうえに成立している。正塚晴彦のオリジナル作品に織り込まれた現代に対する鋭い感覚を解読して、男役の行方を見定める。

▼目次

まえがき

男役という性
 『モン・パリ』――倒錯のエロチシズム
 『ベルサイユのばら』――オスカルの長髪
 『エリザベート』――男役の消滅

正塚晴彦の全作品
 正塚晴彦作品年表
 I― 1 『暁のロンバルディア――愛が甦るとき』 自己否定の思想
 I― 2 『イブにスローダンスを』 過去の呪縛の強さ
 I― 3 『アンダーライン』 プレイバック
 I― 4 『テンダー・グリーン』 心を開くこと
 II― 1 『パペット――午前0時の人形たち』 人生の教師
 II― 2 『WHAT’S THE TITLE…!』 名歌手卒業
 II― 3 『BLUFF(ルビ:ブラフ)――復讐のシナリオ』 弔い合戦
 II― 4 『ロマノフの宝石』 パンドラの箱
 II― 5 『銀の狼』 友と別れる朝
 II― 6 『メランコリック・ジゴロ――あぶない相続人』 カーニバルの後に
 III― 1 『二人だけの戦場』 男と女の絆
 III― 2 『WANTED』 来世まで
 III― 3 『LAST DANCE』 時の流れ
 III― 4 『ブラック・ジャック 危険な賭け――手塚治虫原作より』 権威との闘い
 III― 5 『ハードボイルド エッグ』 作風の転機
 III― 6 『二人だけが悪(悪にルビ:ワル)――男には秘密があった そして女には…』 タンゴは一人では踊れない
 III― 7 『バロンの末裔』 エロスと社会
 IV― 1 『FAKE LOVE――愛し過ぎず 与えすぎず』 イエスタデイ
 IV― 2 『SAY IT AGAIN――「ヴェローナの二紳士」より』 結婚詐欺
 IV― 3 『デパートメント・ストア』 不況のさなかに
 IV― 4 『ブエノスアイレスの風――光と影の狭間を吹き抜けてゆく…』 男役の潔さ
 IV― 5 『Crossroad――すれ違うばかりじゃやりきれない』 生きていく十字架
 IV― 6 『Love Insurance(ルビ:ラブインシュランス)』 二十世紀のジゼル
 IV― 7 『Practical Joke(ルビ:ワルフザケ)――ってことにしといてくれよ』 非婚の夢
 IV― 8 『カナリア』 愛は心中の出来事
 V― 1 『追憶のバルセロナ』 出会いと別れ
 V― 2 『Romance de Paris』 ローマの休日
 V― 3 『La Esperanza(ルビ:ラ・エスペランサ)――いつか叶う』 ペンギンのように
 V― 4 『BOXMAN――俺に破れない金庫などない』 伝説のコンビ
 VI― 1 『BourbonStreet Blues』 ジェームズ・ディーン
 VI― 2 『スカウト』 秋葉原事件・元厚生次官襲撃事件
 VI― 3 『ホテル ステラマリス』 ゲーシュ
 VI― 4 『愛するには短すぎる』 騎士道物語
 VI― 5 『マジシャンの憂鬱』 観客の夢
 VI― 6 『マリポーサの花』 男役の行方

あとがき

▼著者プロフィール

天野 道映(アマノ ミチエ)●著…1936年生まれ。東京大学文学部仏蘭西文学科卒、朝日新聞記者を経て演劇評論家。著書に『舞台はイメージのすみか』『宝塚のルール』(いずれも朝日新聞社)、『宝塚の快楽――名作への誘い』(新書館)ほか。