広小路 敏(著)
四六判 344ページ 並製
定価 2000円+税
ISBN978-4-7872-9260-5 C0093
在庫あり
書店発売日 2021年07月21日 登録日 2021年05月27日
惑星アトランタからきた少女ラーラは、アトランタ星の科学の力で周りの人たちには地球人であるかのように錯覚させながら、少年や少女たちと交流する外国人留学生として日本の高校生活を体験する――。1970年代の社会状況の描写とSFが交わるファンタジー。
「アトランタからきた少女ラーラ」
銀河系中央部の惑星アトランタから地球にやってきた少女ラーラは、「地球表面に降りて、地球人の少年・少女と交流」することになり、アトランタ星の科学の力を使って、周りの人たちには地球人であるかのように錯覚させながら、「外国人留学生」として、日本の高校生活を体験する。
そして、淡い恋や友情を重ねた一夏の貴重な経験をへて宇宙へと帰っていく。「あれ? ラーラっていたよね? 何だったんだろう」。1970年代のリアルな社会状況の描写とSFが交わるファンタジー。
「ケイティ、僕のユーマノイド」
2045年の日本では、ロボットの役割を果たすユーマノイドが主人公たちの身の回りの世話や家事、労働を受け持って暮らしを支えている。ユーマノイドは「万能な生体」で知力も高く、社会生活上の煩瑣な用事をすべて担当していた。そればかりか、政府は、戦闘を担う兵士としても人間型の機械を開発しようとした。
ユーマノイドであるケイティと僕、それぞれの恋の行方、妻子を思う兵士の心情などを軸に、人類が種を超えて信頼し協力しあえるパートナーをもったときに何が起こるのかを描く。
アトランタからきた少女ラーラ Lara, a Girl from the Planet Atrantor
プロローグ アクシデント
1 名もないくん登場
2 誰かいませんか
3 司郎、壁ドンされる
4 息もできない
5 荷台に縛られて
6 道場破りたち、海へ
7 フローティングプログラム
8 一刀流真向唐竹割り
9 フリーダイビング
10 ただいま帰りました
エピローグ リカバリー
ケイティ、僕のユーマノイド Katie, Mon Humanoïde
挑戦状
1 これはステラには秘密だ
2 ヴァートのこと、ユーマノイドのこと
3 ののかの夫ヴォルフガングのこと
4 愛宕山へ駆け登れ
5 ペットショップへいかないで
6 死ぬ前に言わせてくれ
7 ケイティが恋をした
8 ハイキングに出かけたこと
9 テレパシーとしか思えない
10 誕生・帰還、何をしなければいけないのか
おわりに
あとがき
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