写真叢書
芸術
浜野 志保(著)
四六判 256ページ 上製 定価 2400円+税 ISBN978-4-7872-7373-4 C0372 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2015年03月 書店発売日 2015年03月13日 登録日 2015年01月28日
流体写真・心霊写真・妖精写真・ダウジング・念写――「見えない世界」への期待と疑惑を抱きながら、私たちは写真に見入ってしまう。写真と現実、科学と疑似科学の境界を示す80点以上の写真とエピソードをもとに、その不気味さ・奇妙さから写真の本質に迫る。
序章 写真の周縁へ 1 写真と絵画 2 Photography Extraordinary 3 Photography Ordinary 4 「見る」こと、「写す」こと 第1章 見えないから写す――写真と流体 1 生気から電気まで 2 X線の衝撃 3 ライヒェンバッハのオド写真 4 ダルジェのV線写真 5 オホロヴィッチの念写実験 6 〈見える〉と〈写る〉と〈存在する〉 第2章 写して見せる――降霊術としての心霊写真 1 幽霊はどのように現れるか 2 幽霊と光学 3 心霊写真の「発見」 4 「メディウム」としての写真 5 幽霊らしさの陥穽 6 幽霊たちの身元 7 写真と幽霊 第3章 見えなくても写る――妖精写真とカメラ的想像力 1 事件のあらまし 2 霊視における「振動理論」 3 霊視者の目とカメラ・アイ 4 絵画の写真 5 描かれたものを〈写す〉 第4章 写らないものを見る――カレンベルクの写真ダウジング 1 ダウジング――枝占いから地球線まで 2 カレンベルクのダウジング 3 写真ダウジングと流体写真 4 写真ダウジングと筆跡ダウジング 5 写真のなかの〈見えない〉もの 第5章 写っても見ない――テッド・シリアスのポラロイド念写 1 シリアスの念写 2 念写に対する反響と批判 3 念写の先駆者・福来友吉 4 念写とポラロイド 5 写るべきもの、写るべきではないもの 終章 期待と不安の狭間で あとがき
品切れ・重版未定