社会科学
橋本 健二(編著) / 初田 香成(編著)
A5判 256ページ 並製 定価 2800円+税 ISBN978-4-7872-3364-6 C0036 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2013年12月 書店発売日 2013年12月20日 登録日 2013年11月01日
敗戦直後、非公式に流通する食料や雑貨などが集積し、人や金が行き来していたヤミ市は、戦後の都市商業を担う人々を育て、その後に続く新たな商業地や盛り場を形成した。フィールドワークや資料調査から、ヤミ市が戦後日本に与えたインパクトを描く。
序 章 ヤミ市――戦後社会の出発点 橋本健二 1 「戦後」イメージの原点 2 ヤミ市とは何か 3 ヤミ市の歴史的意義 第1章 東京の戦後復興とヤミ市 初田香成 1 闇とヤミの間――用語としてのヤミ市の形成過程 2 ヤミ市の確立と動揺 3 インキュベーターとしてのヤミ市――ヤミ市を戦後にくだる 第2章 戦後都市とヤミ市――ケース・スタディ 1 新橋――サラリーマン盛り場の誕生 初田香成 2 新宿――ヤミ市から生まれた副都心 石榑督和 3 渋谷――ヤミ市から若者の街へ 青井哲人 4 吉祥寺――転機に立つハモニカ横丁 井上健一郎 5 東京郊外の戦後復興とヤミ市 初田香成 6 神戸ヤミ市と繁華街の形成 村上しほり 7 引揚者マーケットの商店街形成――盛岡・桜山商店街を中心に 中島和也 第3章 ヤミ市と戦後文化 1 ヤミ市の情景――日記に描かれた戦後・東京 橋本健二 2 物語のなかのヤミ市 逆井聡人 3 ヤミ市の建築――都市建築の一系譜 石榑督和/初田香成 第4章 ヤミ市研究を振り返る――松平誠氏インタビュー 聞き手:青井哲人/石榑督和 ヤミ市関係文献・資料目録 東京主要部のヤミ市地図 石榑督和
品切れ・重版未定