橋本 晃(著)
四六判 272ページ 並製 定価 2000円+税 ISBN978-4-7872-3257-1 C0036 在庫あり
奥付の初版発行年月 2006年04月 書店発売日 2006年04月22日 登録日 2010年02月18日
繰り返される「戦争とメディア」論が見落としていた「権力の代弁者としてのメディア」の性格をあぶり出し、ヴェトナム戦争以降の限定戦争と「メディア統制=プロパガンダ」の実態を浮き彫りにする。理論と実践を往還して解明する「戦争とメディア」論入門。
はじめに 序 変わらぬものと変わりゆくもの──変化はどこから 第1章 権力の代理人としてのジャーナリスト 1 最初の新聞、最初のジャーナリストたち 2 情報と政治の中世 3 メディア革命、その利用と統制 4 ジャーナリズムとマスメディアの「分離の崩壊」 第2章 ナショナリズムの台頭とメディア 1 ナショナルなるものと軌を一にして発展 2 ナショナル・ニュースエージェンシーと世界分割 3 情報主権と新世界情報通信秩序 4 「われわれの戦争」から九・一一、イラク戦争の熱狂へ 第3章 総力戦とメディア 1 戦争に深く魅入られて 2 第一次世界大戦の衝撃 3 権力行使過程としての政治コミュニケーション 4 総力戦・効果研究パラダイムの成立へ 第4章 限定諸戦争とメディア 1 分析の枠組みづくりに向けて 2 アクセス分析 3 検閲分析 4 プロパガンダ分析 第5章 総力戦の文化と限定戦争の政治的現実 1 限定戦争概念のさらなる限定化 2 グローバル化、CNN効果と「見える戦争」 3 テクノロジーの進展、軍事革命(RMA)と「見えない戦争」 4 パブリックリレーションズ技術の政治応用と「見せる戦争」 5 メディア、権力、オーディエンス 第6章 デジタルメディア革命と戦争、メディア 1 インターネットと戦時メディア統制、プロパガンダ 2 インターネットと戦争報道 3 インターネットがつくりだす情報空間 4 「信頼に足る瞬間」と「大いなるいま」 第7章 欧州統合の実験とメディア 1 統合の深化とメディア 2 統合の拡大とメディア 3 対米ナショナリズムと停滞、迷走 4 国家の枠組みを超えた共同体・公共奉仕へ 追記 コソボ戦争取材から 1 戦火のベオグラードで 2 メディアに固有の力をたのんで 資料 主要な限定戦争の概要 おわりに
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