図書館の最前線 4
社会一般
大串 夏身(編著)
四六判 240ページ 上製 定価 2000円+税 ISBN978-4-7872-0039-6 C3300 在庫あり
奥付の初版発行年月 2008年06月 書店発売日 2008年06月25日 登録日 2010年02月18日
高度情報通信ネットワーク社会では、適切な情報を選んで既存の知識と組み合わせ、新しい知識や知恵を創出する主体が求められている。コンピュータ全盛の現在でも、自身の考え方を養うために読書は最重要である。読書に果たす図書館の役割と可能性を探る。
はじめに 大串夏身 第1章 読書の重要性と図書館 伊東達也 1 現代の読書の意義 2 読書環境としての図書館 3 読書のための図書館活用法 第2章 子ども・ヤングアダルトと読書 村木美紀 1 子ども・ヤングアダルトの読書状況 2 子ども・ヤングアダルトの読書の特徴 3 読書促進のための取り組み 4 読書に関する法律や取り組み 第3章 読書と学校図書館 荻野玲子/松尾亜希子 読書と学校図書館1 荻野玲子 1 小学校図書室・館の役割 2 小学校での読書指導 読書と学校図書館2 松尾亜希子 1 中・高生と読書 2 中・高生と学校図書館 3 読書と学校図書館 第4章 日本出版産業の構造変化 星野 渉 1 雑誌が支えてきた日本の出版産業 2 市場の変化 3 雑誌の需要減退の理由 4 デジタルネットワークの影響 5 出版社・取次会社への経済的な影響 6 新たな収益源の模索 7 書籍は自立できるのか 第5章 出版社からの発言 菊池明郎/植村八潮/橋元博樹 フランクフルト市立図書館の試みに学ぶ 菊池明郎 1 フランクフルト市立図書館 2 図書館による読書推進策 デジタル読書の形成と図書館 植村八潮 1 デジタル出版とデジタル図書 2 デジタル革命の本質 3 デジタル読書の形成と読者の変化 4 読書の変容 大学図書館の変化とデジタル時代の大学出版 橋元博樹 1 学術書の危機 2 大学図書館と大学出版のゆらぎ 3 学術コミュニケーションにおける大学出版の役割と二つの試み 4 誰が学術情報を救済するのか 第6章 読書をめぐる書店と図書館 湯浅俊彦 1 出版流通ルートの多様化と書店数の減少 2 図書館と書店は読者をめぐって対立しているのか 3 読者の変貌 4 読書の重要性と書店、そして図書館 5 書店から学ぶ読者へのアプローチ 第7章 読書推進運動の現状と今後について 中泉 淳 1 読書推進運動は必要か 2 読書量の減少と読解力の低下 3 OECD、PISAの読解力調査の結果 4 公的な読書環境の整備に向けた取り組み 5 民間活動の盛り上がり 6 JPICの活動 7 文字・活字文化推進機構の設立 8 読書推進運動がめざすところ 第8章 言葉の力と日本の未来――文字・活字文化推進機構の役割 肥田美代子 1 風土が生む母語 2 森の民の言の葉 3 美しい日本語の誕生 4 読書で育った作者たち 5 時代を作る書物文化 6 美智子皇后の講演 7 子ども読書年の国会決議 8 国立国際子ども図書館の設立 9 子どもの読書活動推進法の制定 10 文字・活字文化とは 11 言語力と文字・活字文化振興法 12 読書の先を見る 13 文字・活字文化推進機構の役割
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