藤田 ひろみ(著)
四六判 224ページ 並製
定価 1600円+税
ISBN978-4-7872-7177-8 C0073
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2004年01月 書店発売日 2004年01月22日 登録日 2010年02月18日
心の底のいちばん深い暗闇に届く中島みゆきの歌声。『地上の星』のロング・ヒットで団塊世代も若者もとりこにした孤高の歌姫の不思議な力を、フェミニズムをベースに読み解いて、乾ききった現代社会を照らすみゆきという「ヘッドライト」を追いかける。
はじめに第1楽章 あなたと聴く中島みゆき16章 第1章 『地上の星』が『銀の龍の背に乗って』いく 『地上の星』『銀の龍の背に乗って』『もっぷでやんす』『天使の階段』 第2章 「あどけない夢」が照らす『バラ色の未来』──生きる力となる夢 『バラ色の未来』『ヘッドライト・テールライト』 第3章 探し物は「夢の中」に──自分探しの原点としての夢 『いつか夢の中へ』、井上陽水『夢の中へ』『夜会vol.7 2/2』 第4章 『歌姫』の歌声に包まれたやせた水夫は『砂の船』で港を出た──捨て去らなければならない夢 『砂の船』『歌姫』『夜会vol.10 海嘯』 第5章 「つらい思いが多くなるけれど 夢見ずにいられない」「でも……夢だったんだね」──捨てないで残った夢 『Maybe』『夢みる勇気』『夢だったんだね』『あした天気になれ』『わかれうた』 第6章 「信じられない季節の淵」から「愛の翼」に乗って飛び立てるのはいつ?──信じられない〈私〉 『傷ついた翼』『あたしのやさしい人』『信じられない頃に』『瞬きもせず』 第7章 「断崖」を下り、「ガラスの荒れ地を裸足で突っ走」る先にあるものは?──孤独を選択する〈私〉 『断崖─親愛なる者へ─』『裸足で走れ』アルバム『親愛なる者へ』 第8章 「傷つけるための爪」と「背中にかくしたナイフ」をおさめる先は?──傷つける〈私〉 『やまねこ』『友情』 第9章 「何もかも失くして」いえる「愛」は「愛ではない」のか?──「愛」を求める〈私〉 『あした』『それは愛ではない』 第10章 「身を守るため傷つけ」るのをやめて「風にな」れるのか?──傷みから解放される〈私〉 『PAIN』『風にならないか』『寄り添う風』『夜会vol.8 問う女』『誰だってナイフになれる』 第11章 「泣きたい夜」は「どこかで少しだけ私を思い出して」──自分自身へのメッセージ 『泣きたい夜に』『歌をあなたに』『夜曲』『アザミ嬢のララバイ』『うらみ・ます』「速達」 第12章 「闘う君」へのメッセージ「ファイト!」──明確な他者への励まし 『ファイト!』「私だって高校行きたかった女の子からの手紙」『彼女の生き方』『狼になりたい』『エレーン』『トラックに乗せて』『流浪の詩』『タクシードライバー』『流星』『時刻表』 第13章 「何もない」私だけれど「泣かないで」──悲しみに寄り添う姿勢 『エレーン』『泣かないでアマテラス』『夜会vol.4 金環蝕』 第14章 「君を待ってる」「最後の女神」との出会い──見守り受け入れる第三者 『最後の女神』『MEGAMI』『十二月』『吹雪』『ふらふら』『瞬きもせず』 第15章 「くり返す哀しみを照らす灯」としての『心守歌』──日々を懸命に生きる人々への応援メッセージ 『命の別名』『心守歌』『樹高千丈 落葉帰根』 第16章 「次に生まれて来る時」は『二隻の舟』で「Welcome」──他者への信頼の獲得と理想的なパートナーシップ 『HALF』『誕生』『二隻の舟』アルバム『36.5℃』第2楽章 中島みゆきメモランダム 第1章 中島みゆきと癒し 第2章 〈パートナーシップ〉と〈出会いの場としての家族〉についての考察──『二隻の舟』と『誕生』から 第3章 中島みゆきの曲におけるアルコール依存度 第4章 『忘れてはいけない』とPTSD 第5章 FMIYUKIの書き込みから
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