哲学・宗教
高桑 和巳(著)
四六判 356ページ 並製 定価 3000円+税 ISBN978-4-7872-1052-4 C0010 在庫あり
奥付の初版発行年月 2016年04月 書店発売日 2016年04月17日 登録日 2016年02月26日
アガンベンの著書を翻訳して広く紹介している第一人者の論文や訳書の解題、書評、発表、コメント、スピーチなどを集成した、アガンベンの思想の核を理解する入門書であり、同時に、その思考を借りて現代の文化や政治を考えるための最良の哲学レッスンの書。
ポスト構造主義以後の現代思想を牽引してきたイタリアの哲学者ジョルジョ・アガンベン――ミシェル・フーコーやハンナ・アーレントの思想を継承して発展させた「ホモ・サケル(聖なる人間)」シリーズで権力作用をたどり、言語や倫理・芸術などの領域を横断し、現代の国家的暴力にも抗する現代思想の代表者――、その思想の根幹の一つは「広い意味での政治的な事象を、哲学と文献学を主要な道具として再定義する試み」であることを提示しながら、思想の核と鍵概念を丁寧に紹介する。そして、それらを「口実」にして藤子・F・不二雄やキング牧師、新安保法制との関係を読み解くための〈思考のヒント〉をも大胆に開示する。 アガンベンの著書を翻訳して広く紹介している第一人者の論文や訳書に寄せた解題、書評、発表、コメント、スピーチなどを集成した、アガンベンの思想を理解する入門書であり、同時に、アガンベンの思考を借りて現代の文化や政治を考えるための最良の哲学レッスンの書。
はじめに 「収容所時代」の生政治を問う――ジョルジョ・アガンベンの政治哲学(二〇〇〇年) 『人権の彼方に』翻訳者後書き(二〇〇〇年) 『ホモ・サケル』翻訳者後書き(二〇〇三年) デリダ『獣と主権者[Ⅰ]』に対するコメント(二〇一五年) ジョルジョ・アガンベンの政治的思考――『人権の彼方に』から出発して(二〇〇〇年) 「思考の終わり」翻訳者解題(二〇〇六年) 「もの自体」翻訳者解題(二〇〇六年) アレックス・マリー『ジョルジョ・アガンベン』翻訳者後書き(二〇一四年) その他の人々を見抜く方法――ジョルジョ・アガンベンと藤子・F・不二雄(二〇〇四年) バートルビーの謎(二〇〇五年) デリダとバートルビー(二〇〇四年) マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの時間(二〇〇六年) 剥き出しの生と欲望する機械――ドゥルーズを通して見るアガンベン(二〇〇八年) 「装置(ルビ:ディスポジティフ)とは何か?」翻訳者解題(二〇〇六年) ドゥルーズのイロハ(二〇〇七年) フーコーとアガンベン――奇妙な文献学者の系譜(二〇〇八年) 『思考の潜勢力』翻訳者後書き(二〇〇九年) 『王国と栄光』翻訳者後書き(二〇一〇年) アガンベンとイメージ――『ニンファ その他のイメージ論』への解説(二〇一五年) 「ギー・ドゥボールの映画」翻訳者解題(二〇〇二年) 「記憶の及ばないイメージ」翻訳者解題(二〇〇六年) 『ホモ・サケル』、『例外状態』、新安保法制(二〇一五年) 学生たちに(二〇一五年) 初出一覧 人名索引
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